第9話 街
待ってましたの収入。
『突然異世界転移した俺は……』、81PV、☆2個。
『奇跡の倉』、651PV、☆12個。
獲得、732リワード、☆14個。
『奇跡の倉』はまあまあ。
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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093090592021439
1000リワードじゃな。
まあ2食分にはなるか。
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うん、1000リワードは地味に良い。
コメントは1つ。
エンリコの店に行けとのこと。
残りは、56,834リワードと☆108個。
朝飯、ミックス野菜を99リワードで買う。
バターロールは昨日の残り。
牛乳も昨日の残り。
マヨネーズはまだ余っている。
ジャムとバターもある。
水2リットルを2本、118リワードを買った。
さあ、行くぞ。
「オッコト、お前を街には連れていけない良い子で待っているんだぞ。お土産を買ってくるからな」
「ぷきっ」
よし、転移の魔道具の上に立つ。
ええと、起動しろ。
うはっ、魔力を吸われるぅ。
そう思ったら別の部屋の中に立っていた。
ドアが開く。
リリコットが入って来た。
「転移の魔道具が遂に使えるようになったか。歓迎するぜ。ようこそ我が家へ」
「世話になる。これからエンリコの店に連れて行ってほしい」
「おう。任せとけ」
初めて見る異世界の街はどことなくヨーロッパの香りがする。
石畳で道が舗装されて日本の古い街とも違う。
露店では料理や怪しげな薬、何に使うか分からない道具などを売っていた。
エンリコの店は広い通り沿いの一画にあった。
「じゃな。帰り道は分かるよな」
「ああ、ありがと」
リリコットが去って行った。
ドアを開くと、チリンチリンとドアベルが鳴った。
「これはこれは。クウネル様、いらっしゃい」
「様なんか要らないよ。クウネルって呼んでくれ」
「ではそのように。クウネルは何でこの街に?」
「どんな感じか知りたくて」
「答えられる範囲でなら何でも聞いて下さい」
「ミニチュアは売ってないんだな」
「ええ、玩具店や土産物屋に卸してます。のちほどそう言った店にも行きますか?」
「いやいい。どんな感じかは大体わかる。エンリコの店はみたところ雑貨屋かな」
「はい、雑貨を商ってます。店員が何名かいて、大半は行商の旅に出てますね」
なるほど、中規模な商会といったところなのかな。
「行商の旅は危険だろう」
「ええ、ですが、クウネルが住んでいる場所ほどではないですよ」
「知ってるよ。ジェノサイドベアなんか凄かった」
「リリコット様がギルドに納品したのを知ってます。激戦だったそうで」
「毛皮斬るのに火花が散るって何だよと思う」
「Aランクモンスターですからな」
「ホーンラビットが弱いのでいい気になってたからな」
「ホーンラビットは弱いですね。あれと同じと考えたらいけません」
「グリーンキャタピラーも弱かったぞ」
「あれもFランクですね。群れだとEランクですが」
「レベル22ってどんなものかな」
「戦闘スキル持ちなら、そのレベルですとDランクですね」
「なるほど。まだまだだな」
戦闘スキルはないから俺はEランク辺りか。
「護身用の魔道具なら当店にもありますが」
さり気なく商品を勧めてくる辺りが商人だな。
「いいよ。戦闘はオッコトに任せている」
「エレメンタルボアの幼体ですね。あれは大きくなればAランクは堅いでしょう」
オッコトは強かったんだな。
まだ子供だけど、でも今の大きさでも俺が上に乗れるぐらいはある。
日本の普通の猪サイズだ。
「オッコトが成体になったら、鎧とか発注するかも知れない」
「その時は声を掛けて下さい。懇意にしている工房がありますので」
そういや手土産が無かったな。
うっかりしてた。
「【カクカク】通販」
100リワードのピーラーをひとつ出した。
「これは何ですか?」
エンリコの顔つきが鋭くなった。
「皮むき器だよ。ごつごつした芋があると分かりやすいんだが」
「しばらくお待ちを」
エンリコが奥から芋を持ってきた。
「こう使う」
ピーラーを使ってみせた。
「私にもやらせて下さい」
「おう、存分にやってみると良い」
「うはっ、使い易い。これは画期的ですぞ。こんな物を頂いてお返しする物がなくて恥ずかしい」
「良いんだよ。これからも世話になるんだから」
「今日は是非うちに泊まっていって下さい」
「せっかくだから泊まらせてもらう。宿を取ろうと思ってたからな。さすがにリリコットの家に泊めてくれとは言い難い。女性のひとり暮らしみたいだからな」
「そうですね」
エンリコの店で昼飯を食う。
メニューはパンと、シチューみたいなスープ、肉の焼いたのだった。
店員も同じ物を食べる。
「サラダはないのかな」
「あれは高すぎてとても食べられないです」
「サラダが高いのか?」
「ええ、寄生虫がつきものなので、サラダに使う野菜は殺虫処理が必要になります。なのでサラダにするのなら茹でてドレッシングを掛ける形になりますね」
「温野菜サラダだな」
「ええ」
異世界あるあるか。
肥料の問題だな。
人糞は使ってないだろうな。
食事の会話ではないな。
「砂糖はどうなんだ?」
砂糖とか胡椒は異世界交易の定番だからな。
「高いですね。ですのでデザートはこのように果物です」
赤い果実が皿に盛られている。
ひとつ手に取ってかぶりついた。
酸っぱくて少し渋い。
うん、品種改良とかされてないな。
カクカクの通販で、果実の苗木も出せるんだよな。
でも辞めておこう。
生態系の破壊とかに繋がりそうな気もするからな。
午後はエンリコの店で絵本を読んでいた。
字を覚えたいからだ。
喋るのは謎の力でできるけど文字は読めない。
なので、幼稚園に戻って勉強だ。
絵本で幾つかの名詞を覚えた。
数もマスターした。
あっという間に夕方に。
エンリコの店の店員が、リリコットにエンリコの所に泊まると伝えてくれた。
リリコットはすねたらしい。
酒盛りでもしたかったのかな。
次にきたときはウイスキーとビールを出してやろう。
美味さに驚くぞ。
晩飯も店員と一緒に食べた。
やっぱりメニューは昼とそんなに変わらない。
ただ、温野菜サラダが出て来た。
サラダ好きと思われたのかな。
ベッドは藁だった。
どこのアルプス少女だ。
まあ、寝心地はそんなに悪くなかったけど。
朝になりリリコットの部屋に行き、魔道具で帰る。
次に来る時にはもっと街の色々な場所に行きたいな。
ただエンリコには路地には入らないように何度も言われた。
結構、治安が悪いらしい。
モンスターがいる世界だものな。
殺伐としてて当然か。
とにかく弱いのが分かった。
レベル上げしないと。
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今回のスキルと☆:
☆獲得14個。
獲得スキル、なし。
☆残り108個
今回の収支:
収入
732リワード
ガチャ1000リワード
支出
食事関連、217リワード
ピーラー、100リワード
残金
56,517リワード
10,100イール
銀のたわし
3個
次の分岐:
レベル上げ。
狙うのは?
①ウルフの群れ
②ゴブリンの巣
③オーク
コメントでどれが良いか書いて下さい。
12/20日の午後2時締切です。
同数は作者の都合で決めます。
ガチャ:
ガチャは本作『突然異世界転移した俺は、小説投稿サイトの力でスローライフする』の♡10個毎のノーマルガチャ、☆100毎のスペシャルガチャ、PV1000毎のリワードガチャになります。
異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。
一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。
権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。
ノーマルガチャ:あと♡8個
⓪ 銀のたわし
① 10リワード
② 100リワード
③ 1000リワード
④ 従魔用、炎爪スキル
⑤ 従魔用、炎息吹スキル
⑥ 従魔用、植物拘束スキル
⑦ 従魔用、芽吹大砲スキル
⑧ トイレットペーパー
⑨ 銀のたわし
スペシャルガチャ:あと☆65個
⓪ 従魔用、超身体強化スキル
① 従魔用、残機スキル
② 従魔用、幸運スキル
③ 従魔用、強奪スキル
④ 従魔用、竜化スキル
⑤ 従魔用、石化息吹スキル
⑥ 従魔用、神威スキル
⑦ 従魔用、再挑戦スキル
⑧ 従魔用、霧化スキル
⑨ 従魔用、十秒無敵スキル
リワードガチャ:あと677PV
⓪ 銀のたわし
① リワード獲得1.1倍
② リワード獲得1.2倍
③ リワード獲得1.5倍
④ リワード獲得2倍
⑤ リワード獲得5倍
⑥ リワード獲得10倍
⑦ リワード獲得100倍
⑧ トイレットペーパー
⑨ 銀のたわし
ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。
名前:丸太・喰寝
レベル:22
魔力:54/2420
スキル:
[ ]カクカクⓘ
砂鉄集めⓘ
製鉄ⓘ
調理器具作成ⓘ
ゴミ箱ⓘ
精肉ⓘ
ノコギリⓘ
木材作成ⓘ
家改築ⓘ
裁縫道具作成ⓘ
食器作成ⓘ
家具作成ⓘ
名前:オッコト
レベル:22
魔力:2896/2904
スキル:
火炎竜巻ⓘ
炎鎧ⓘ
氷壁ⓘ
絶対零度吹雪ⓘ
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