第22話 条件達成
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【指し手(U)】の条件を満たしました。
〝器〟の成長により、兵士が1体増えました。
〝器〟の成長により、兵士が1体増えました。
〝器〟の成長により、兵士が1体増えました。
〝器〟の成長により、兵士が1体増えました。
〝器〟の成長により、
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圧倒的に不利な状況から一変。5体の指し手による召喚で形勢が一気に逆転した。
兵士4体で、悪魔1体を抑えている間に金属鎧に包まれた〝騎士〟が悪魔1体と互角に戦いを演じはじめた。そしてボクがその背後から攻撃を加えることで、隙を作り、倒すことができた。同時にもう1体の悪魔は逃亡を図ろうとするが、兵士たちに足止めされている間にボクと騎士でトドメを刺した。
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クエストをクリアしました。
報酬:【盗聴(C)】
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【精癒:低(B)】の模写条件をクリアしました。
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<眠れない板金屋>
:プレイヤー無しでもチートキャラw
<腰痛天使>
:でも今のは危なかった
本当に神のいうとおりだと思う。今のは危なかった。もし、兵士と騎士が現れなかったら、一瞬で終わっていた。今、スキルを成長させたのは神のことばのおかげ。話していることはいつも低俗で下品に聞こえるけど、先ほどのようにボクを助けてくれることがある。
村に戻ると、村人は全員、洗脳が解けて倒れていたが、徐々に目を覚まし、起き上がっている。そのなかで、ロヴニを探しだした。
ロヴニに話を聞くと、元々、ジュノという姉は存在しないらしく、夕方になる前にいつの間にか姿を消したらしい。
そしてボクがこの村にやって来た時に違和感を覚えたのは、女性がまったくいなかったこと……。女性たちは近くの洞窟に閉じ込められていて、彼ら男性陣は日中は、女性たちが人質として捕らえられていて、夜は洗脳で、なにかをさせられていたとうっすら覚えているがなにをしていたかまでは、どうしても思い出せないそうだ。
村の男衆と女性たちの救出に向かったが、見張りをしていた謎の男はいなくなっていて、施錠されていた洞窟の入口の牢をカギごと破壊して、難なく救出に成功した。
どうも釈然としない結末となった。悪魔たちの目的がなんだったのか。夜中に男たちはなにをさせられていたのか。そしてジュノという少女はいったい何者だったのか……。
翌日、ロヴニと父親のロンドさん、そしてロヴニの母親3人に見送られ、エイサの村をあとにした。
(やっと復旧した。朝、近くの家電販売店で中継器買い換えてきた)
<ムフフ99【司会者】>
:おはやう
<病み営業おじさん>
:セル君、今日も元気そうでよかった
(って、なんじゃこりゃァァァァ、固有スキルがエライことになってるw)
神プレイヤは兵士が4人増えた挙句、騎士までいることに驚いているようだ。神でも驚くことがあるなんてなんか意外だな~。そのまま【
次の町がみえてきた。
──闘技都市アリグレア。
町の中央にある円形闘技場は、大陸西方のなかでも最大規模で、王国内のみならず他国からも有名な闘士たちが集まり、そのウデを競っている。
今日は半年に一度の順位決定戦の全工程5日のうち、3日目にあたるそうで、運がよければ、上位闘士の戦いが見られるかもということだった。
(まあ、ステータスがどんなもんか見たいからちょっと覗いてみるか)
神プレイヤから指示が出た。でもボクもみてみたかったので、なんかうれしい。闘技場の入口まできたが、すごく人が並んでいた。これはもしかして長いこと並んだ挙句、入場券が買えないという展開では? と心配になった。するとぽけーっと突っ立っていたボクに肩をぶつけてきた者がいた。3人組の男たちで田舎者まる出しなボクがカモにみえたんだと思う。言いがかりをつけてきて、闘技場の入口からほど近くの建物の陰で数発、拳で殴られたうえ、お金を巻き上げられそうになった。
うーん、どうしよう? この状況は、彼らがひどい目に遭うパターンだ。かといってボクが彼らを暴力で解決しようなんて気持ちはこれぽっちもない。ないんだけど……。
(おい、マイキャラ)
ほら、気づいちゃった。こうなってはボクは、彼らに救いの手を差し伸べることはできなくなる。
神プレイヤに(ザコになにしてんだオマエ?)と叱られたうえ、Manualモードになり、3人組は操られたボクから殴る蹴るの暴行を受け、顔を腫らしたまま「どうぞこちらで許してください」と最前列の席の券をタダで差し出した。
3人組には悪いけど、最前列の席の券が手に入ったのは正直、嬉しかった。
──でも、だんだんこういった荒事に慣れてしまう自分がコワい。おお神よ。と祈っても、そもそもその神のなさることなんだよな~……。
(オラッ、とっとと中に入れ)
うん、もう悩むのをやめよう!
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