第8話

――――――中学3年生、三者面談前日夜。


「流星、あんた高校行かないの?」

「行かない」

「なんで?今なら授業料かかなんないんだよ?」


僕は母の後ろに回って抱き着いた。


「…学校行くなら稼ぎたい。稼いで少しでも紗里を楽させたい。」


母は僕の方を向いて、キスした。


「後悔するよ?」

「俺が後悔するとしたら、こうやって母さんと出来ないこと。学校言ってる暇あるなら稼ぎたい。ちょっとでも良い家とか、旅行とか、ホテルもいいかな。紗里が声我慢しないでSEX出来る所にいきたい。」


「そんなことしか考えてないの?」

「今だってそうだよ。どうやって口説いて脱がそうかって考えてる。」


母はゆっくり僕の下に手を這わせた。


「紗里、欲しいか?」

「あたしは、押しに弱いの。」

「の割には人の上で好き放題するよな。」

「それで悦んでるのは誰?」

「俺だよ…」







でも、もう一つ高校に行かない理由があった。



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