高校二年生の僕
高校二年生になった。
毎日、実習や授業、課題学習に追われてバタバタと過ごしていたある日、僕は部活でいじめの標的にされる事件を起こした。
弟のご飯づくりもあり、毎週水曜日だけは部活のお休みをいただいていたが、その日の水曜日の放課後はクラスメイトが「携帯を貸してほしい」とお願いしてきたので、通話が終わるまで友達と駄弁って待っていたら、それをソフトテニス部の女子生徒に見られていたらしく、「他の部員達が部活頑張っている中、お前だけサボって放課後友達と話してずるい」とSNSで言われたのだ。
数人からまとめて言われた僕は言い訳するのも面倒臭くなってしまい「ごめん」の一言だけ返信した。
次の日か部活内で無視や仲間外れされる様になった。
その日の部活終わり、着替え終わって帰ろうとしたら部室の扉が開かなかった。
必死に押したりしてみても開かず、何回か思い切り体当たりしたら急に扉が開いて僕は勢いよく部室から飛び出した。
クスクスと笑い声がして、振り返ったら既に帰宅したはずの先輩達がいた。
どうやらあの話は先輩達にも伝わっているようで、僕は部活内に居られなくなり顧問と話し合って退部することにした。
その際顧問から、「俺は悲しいよ。退部を選ぶ前に相談に来て欲しかったね」と言われたが、小学六年生の時のことを思い出し、苦笑いで「すみませんでした」とだけ返した。
この時辺りからどうも体が重く動かしにくくなっていた。
自分の駄目さや自分への苛立ちをリスカで発散する回数が増えて行ったある日、僕は突然朝が起きれなくなった。
酷いときは一日布団の中から動けないでいた。
そんな状態でも僕は学校に行かないことで自分の居場所が無くなることを恐れ一週間ほど休んで無理矢理体を動かして学校にまた通うようになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます