第12話
着替えて車に乗り込んだが、まだ吹雪が弱まる気配がしない。
『これじゃ寄り道も出来ないなぁ〜。まだ早いから温泉入ってゆっくりできれば良いんだけど…』
ご飯を食べて元気を取り戻した彼女は、吹雪で髪がぐしゃぐしゃだから、良いところがあれば寄りたいと言う。
休める場所を探しながら国道に出ると、高速道路が通行止めになっているという電光表示板が目に入った。
(マズイ、今日中に帰れないかもしれない。)
とりあえず、目の前にあるコンビニに車を止めて彼女に状況説明をした。
先ずは、親に帰りが遅くなること、場合によっては明日になる事を今のうちに連絡させておきたかった。
そして、天気情報を確認したが朝まで回復しないらしい。
今は14時になったばかりだが、国道が渋滞していたら、あっと言う間に夜になる。
…とまで説明をしたが、彼女はあまり深刻になっていない。
むしろハプニングとして楽しんでいる。
親には連絡させたが、彼女の親も無事に帰ればいつでも良いと言っていたらしい。
俺だけが気を揉んでいた事が馬鹿馬鹿しい。
とりあえず、途中の温泉街でお土産と日帰り温泉を探す事にした。
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