第6話

一週間後、彼女を迎えに待ち合わせ場所に向かった。


先に着いていた彼女は、前回会った時よりもテンションが高く、内気そうな感じが全くない。


白いセーターと相まって、笑顔が可愛らしく映った。



これから行くスキー場は、リフト数も多く、なだらかで広い初級コースが特徴。

初級コースにはあまり人がいないから練習するには良い場所だと説明し、最後に山頂からの初級コースに行く約束をした。



何処まで彼女が親友夫婦と話をしているのか分からないが、前回二人だけでスキーをして転んだ時の気不味い雰囲気を払拭するかの様によく喋り、ただ単にスキーが上手くなりたいだけでは無い様だった。



スキー場に着いて支度を始めた。


晴れてはいるが風が僅かに強い。

天気が心配だが、午前中だけなら出来るか?と思いゲレンデに向かった。

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