1.

カタン




微かに椅子を鳴らして立ち上がり、私に伸ばしてくる腕を横目で捉えた。




彼の瞳から目を逸らさないまま。






…私は、彼の瞳に綺麗に映っているのだろうか。






私を抱きしめるこの腕には欲望だけでいっぱいだ。



それでも、少しでも貴方の瞳に綺麗に映りたい私は嬉しさだけを滲み出した顔で笑うんだ。

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永遠 Rene @Renemaru

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