この次の段落で書くことは【ぜんぜん素敵だと思うのだけど】がすべて枕詞につきます。
You Tubeのカップルチャンネルに「お2人の素敵な関係に憧れます(うるうる絵文字)」とか書いてる人を見ていると恋愛する気があるのかなと思ったりします。整形が良いとか悪いとかをわざわざ知らん人を殺す勢いで議論している人を見ていると、正しいセックスの在り方を定義してそうじゃなきゃダメだめだというロマンをご存じない方を見てると、いやーみんなぜんぜん素敵だと思います。
でもたぶん全部主語が間違ってるのかな。「世の中にとって」みたいに自分に関係ないことまでわざわざ自分勝手に線を引いて、大きな捉え方をしたせいで小さな領域で不自由に過ごす人が多いですよね。
この物語はごく簡潔に「2人にとって」が書かれています。私の幸せ、彼の幸せ。息を吸うように恋愛をしています。「世の中でどれくらい」かではなく「私にとって、大切な人にとって」どうか。世の中の知らない誰かのためではなく、きちんと「2人の恋愛」です。でもこれが一番世の中のための恋愛でもあるように感じます。だって私はこの2人を見ていると幸せな気持ちになったので。
おすすめです。
アレサンドラ。
名前がもうすでにいい。
いわゆるアレキサンダーの女性名の変化版。
意味は、守護する者。
かっこいいですね。
こんな魅力的で素敵な名前の女性、きっと誰も敵わない。
19歳というと、まだまだフワフワフラフラ、手探りの年齢だと思います。
けれど、アレサンドラちゃんは、地に足がついているというか、自分の事がよく良かっている。
車を作っているからでしょうか。
人間の命と人生を運ぶ物。
私も毎日、車に乗っているんですけど、アレサンドラちゃんのような人達が作ってくれたのかな、と思うと何だかとてもワクワクと嬉しいです。
皆さんにぜひ読んで頂きたいお話です!
会話の自然さ、心の動き、リアリティのある成長。こういう〝いま〟をとらえる感性は天性のものなんだろうなぁと羨ましい。
さてストーリーに関して。自由奔放というものは自己評価の低さと紙一重と言う点を上手いこと掬い上げて成長の物語にしている。
またその成長が等身大のリアリティですごく良い。
19歳と言う子供以上・大人未満のほとばしるような内的世界。それをとりまく現代的な舞台とテーマ。そして主人公の多層的な状況設定。これらを淡々とこなしての上で、この無欲にして深いタイトル。しかも読みはじめ数秒でそれを覆してくる。本当に〝いま〟を掴むのがうまいなって。
この感性を大切にしてもらいたい。
この作品、荒削りながら瑞々しい輝きで満ちている。