第9話 司馬昭、変貌す
曹青にも声をかけて一緒に家に帰った。そしておれたちは居間に集まる。おれは部屋じゅうの窓を閉めて回った。
おれ、曹青、荀節、徐覇、曹鈺、曹維、父上、飛将のおじ上は、卓を囲んで額をつき合わせる。
曹鈺はまだ数えで二十一だ。母親似で、両目に力強い光がある。本格的ないくさはまだ経験したことがない。眉目を固くしたまま言った。
「おれの同僚たちが陛下のお召しで走って行きました。父上たちが引っ張ってくださらなければおれも流れでついて行ってしまうところでした」
曹維も役所にいた。こいつはいつも表情や言うことすることが穏やかで、ほっとする。
「役所では今のところ不穏な動きは見かけませんでした。特に大将軍にも変わった様子は見られませんでしたし、陛下と大将軍との間柄に関する噂も耳にしたことはありません」
部屋の外から楊紅、曹鈺の妹、曹青の妻張潤、曹維の妹が中をうかがっている。
父上が立ち上がった。
「宮殿へ行く」
その顔は厳しく、近づきがたい。それでもおれはあえて尋ねる。
「まさか父上、陛下に会うおつもりでは」
「そのまさかだ」
「おれも参ります」
父上の鋭い切れ長の目がおれを刺す。その視線の圧力におれは全力で耐える。しばらくおれたちは無言で対峙した。
父上は低い声で命じた。
「甲冑をはずせ。間者として赴く」
「はい」
おれが甲冑をはずすのを楊紅が手伝った。
曹青が荀節をちらりと見て言う。
「節は皇太后のもとに戻るのか」
荀節ははっきりした口調で答える。
「大将軍に知らせに走る際、他の女官にことづてを頼みました。長く留守にするかもしれませぬが必ずおそばに戻りますと」
「事が無事収まれば、関わった者たちの処分を皇太后が命ずることになる。皇太后がお出しになる詔書の下書きは荀節、おまえがいつも作っているのだろ」
「その通りです、青兄さま」
「それならおまえはもう後宮へ戻った方がいい」
飛将のおじ上がにやりと笑う。
「徐覇が一緒に行けばいいのじゃないか?」
「ええっ」
徐覇と荀節が同時に大声を上げた。
飛将のおじ上は笑ったまま続ける。
「実はぼくも後宮に逃げ込んだことがあってね。許昌で孟徳のおじ上を狙う反乱が起きた時、王玲を守った。そこで彼女と一緒に飛び込んだというわけ。今は常ならざる時だし、許されるさ」
徐覇と荀節は互いを見つめる。そしてすぐに眉目を引き締めた。
「荀節どの」
「徐将軍」
「義道とお呼びください。あざなです」
「では、義道さま」
「命に代えてもあなたをお守りいたします」
「信じております」
曹青が背筋を伸ばし、飛将のおじ上に言う。
「父上。おれたちは子尚どののもとへ行きましょう。難儀しているはずです」
「そうだね。最強の弓騎兵、今日だけ復活だ」
「父上。たとえ戦闘に発展したとしても戦場は宮殿周辺になるはずです。騎兵ではなく歩兵を主に用いることになると思います」
「相変わらず細かいなあ、青は」
曹鈺と曹維が目を合わせる。
曹鈺がきっぱりと言う。
「おれたちは母上と妹たちをここで守ります」
曹維もどっしりと構えて言葉を継ぐ。
「お心置きなく戦ってくださいませ」
父上が強く言った。
「決まった。行くぞ」
「はいッ」
父上、おれ、荀節、徐覇は宮殿へ、曹青と飛将のおじ上は子尚どのの本陣へ急いだ。
空は暗い。雲は黒い。ぽつぽつと雨粒が落ち始めている。
徐覇は長柄の大斧を右手に持ち、荀節にぴたりと体を寄せた。
「荀節どの、参りますぞ」
「承知いたしました、義道さま」
言って荀節はおれと父上に一礼する。
「暁雲のおじ上。竜兄さま。ご武運をお祈りいたします」
雨はまだ弱い。
父上は真剣に答える。
「節と徐覇も気をつけて行け」
おれは徐霸に言った。
「死ぬなよ。節を頼んだぞ」
徐覇が力強く笑った。
「おう。任せておけ」
荀節が徐覇を見上げる。
「こちらが近道です。ご案内します」
「頼みます、荀節どの」
二人を見送り、父上とおれは陛下を探した。
探す前に父上は道端に膝をつき、石をいくつか拾い集める。
宮殿の周りは騒がしかった。衛士たちが走り回っている。彼らに見つからないように壁に身を隠しながらおれたちは走った。
陛下の姿は意外と早く見つかった。美々しい甲冑に身を包み、衛士たちに囲まれている。まだ数えで二十、賢そうな顔つきをしていて、立ち姿はきりっとして爽やかだ。
陛下の横顔は青白い。引き締まった口元から出た声は震えていた。
「司馬昭めの動きはまだわからぬか」
側近の一人がかしこまって答える。
「屋敷の周囲を兵馬で固めておりまする」
「朕が出陣すると知ってのことであるな。ところで鍾会はいずこにおるか」
おれは思わず声を上げそうになった。鍾士季どのは陛下のお気に入りだと子尚どのは話していたが、まさか陛下にこの変事にまで誘われていたとは知らなかったからだ。
父上は厳しい横顔のまま陛下を注視している。
陛下の声がさらに荒くなる。
「鍾会はまだ来ぬか」
陛下の苛立ちに気圧された側近が体を縮こまらせて答えた。
「み、見て参りまする」
今にも転がりそうな勢いで側近は走り出る。
間もなく鍾士季どのが息を切らして走ってきた。その姿を見るなり陛下は走り寄る。
「待ちかねたぞ、鍾会!」
士季どのはおれよりも若い。地面に手をついて、肩を呼吸に合わせて上げ下げしながら返答した。
「どうか……ご出陣はおやめくださいませ」
「何だと。真っ先に駆けつけますと申しておったではないか」
「恐れながら陛下には勝ち目がございませぬ。どうか今すぐ皇太后殿下にお目通りし、お詫びくださいませ。そしてもうかような企てをなされませぬように」
「なぜだ!」
「陛下がこんにちあるは、皇太后殿下と大将軍のお力添えのたまものでございます」
「朕はおのれ一人で、一人だけでまつりごとを進めてゆきたいだけだ。このままでは先の帝のように、おかしな理由をつけて位から引きずり下ろされるのは目に見えておる。そうならぬように大将軍と今ここで決着をつけるのだ。朕とて武芸の心得はあるぞ。朕は若い。司馬昭のような数えで五十の老いぼれになど負けはせぬわ」
「陛下、何を仰せられまするか。司馬昭はかような行いをいたす男ではございませぬ。先の諸葛誕の乱を鎮めたは、かの者の働きでございますぞ」
「朕も出陣いたした。皇太后殿下もご同行くださった。朕の働きはないとそちは申すのか」
「陛下、重ねて申し上げまする。陛下は
「ええい、もうよい、鍾会!」
陛下がついにひときわ大きな声で命じた。
「者ども、いざ、出陣いたす!」
衛士たちが輿をかついでやって来る。陛下はそれに乗り、さらに声を張り上げた。
「軍鼓を鳴らせ!」
この時ほど出陣太鼓の音が気持ち悪く耳に響いた時はない。
鍾士季どのはうずくまったままだ。
数百人の衛士に囲まれ、陛下を乗せた輿はゆるゆると進み、宮殿の門を出ようとする。
父上は懐から石ころを一つ取り出すと輿に向かって投げた。
石は担ぎ手の一人の手に命中した。そいつが体勢を崩す。
おれは輿めがけて走った。
隊列を組む兵士の一人が振り返る。そいつの肩に両手をつき、おれは空中で体を一回転した。父上と母上から唯一ほめてもらえた間者の技だ。輿の上、陛下の後ろに着地する。
陛下が音に驚き、顔を後ろに向ける。
「そ――曹竜ではないか」
輿を担いでいた衛士が足を止める。
おれは陛下に申し上げた。
「陛下。今ならまだ間に合いまする。どうかお引きくださいませ」
陛下の輿を真ん中にして、衛士たちの隊列は宮殿の門を出ようとするところで止まっている。
止まった輿の上、陛下は顔と左肩を後ろに向け、おれを見たままだ。
おれはもう一度、静かな声で申し上げた。
「どうかお引き返しくださいませ。このままでは虎豹騎は、本来お守りするべきお方である陛下と剣を交えることになりまする」
若々しい顔がみにくくゆがむ。
おれは胸板を陛下の右の手のひらで乱暴に突き飛ばされた。輿から落ちそうになる。あわてて足の指を踏ん張って体勢を整えた。
憤怒に染まりきった声がおれを打つ。
「失せよ、この不忠者めが」
おれはもうなりふり構わず陛下にむしゃぶりついた。
「失せませぬ。どうかお引き返しくださいませ」
「放せ!」
陛下の手がおれの肩と頭をつかむ。髪を引っ張られる。痛い。
おれは陛下にしがみつく。
「このままではただ無意味に血が流れるだけでございます」
「朕にとっては無意味ではない」
爪が額に、首筋に食い込む。額を手のひらで押しのけられる。それでもおれは必死に陛下の体を抱き止める。
「まことにお一人でまつりごとをなさりたいのであれば、もっと臣下を信じてくださいませ」
「どの口が言うか。曹竜、おぬしが司馬昭と親しくしていることなどとうに知っておるわ。さようなやからを信じよだと。馬鹿も休み休み申せ」
「何ゆえご出陣なさいますか。その前に子尚どのと語らえばよいではありませぬか」
「黙れ!」
陛下はおれの腕を引きはがし、おれの腹を思い切り蹴り飛ばした。おれは勢い余って輿から転げ落ちる。地面につく前にとっさに体を丸め、頭は打たずに済んだ。
起き上がったおれを衛士たちの剣先が囲む。動けない。
「門を出よ」
陛下が命じた。剣先がはずされる。衛士たちは輿を担ぎ直した。荷台に軍鼓を乗せた馬車の上で、衛士たちがばちを振り上げる。
軍鼓が鳴る中、陛下の隊列は、しずしずと前進した。
地べたに座り込んだままのおれに、父上がゆっくりと近づいてくる。
顔を上げられない。父上の顔を見られない。
「止められませんでした」
衛士たちの足音が、軍鼓の音が、遠くなる。
肩に手を置かれた。父上だ。見上げると、おれを視線で包んでくれた。
「まだ終わっていない」
門から出た。隊列に追いつく。
陛下一行は静止していた。歩兵たちが一列に並んで壁を作っているからだ。
衛士たちより体ひとつ高い輿の上から陛下は座したまま呼ばわった。
「司馬昭を出せ」
歩兵たちの間をかき分けて一人の武装した男が現れた。賈充あざな
子尚どのはごく普通の容貌をしていて、笑うと人懐こい印象だ。同じように公閭どのもこれといって特徴のない容貌である。子尚どのと違うのは、顔に一切感情が表れないところだけだ。
公閭どのはうやうやしく一礼した。
「これは陛下。子尚はもう間もなく参りますゆえ、それまでこの賈公閭が応対いたしまする」
おれは間者の技を学んだから、どんな人の顔も一度見れば覚える。でも間者でなければ、公閭どのの顔を思い出すことは難しいだろう。
陛下はまだ輿の上にいる。
「朕は司馬昭めを征伐いたすために参った。しかしその前にやつが大将軍の位から降り、朕にすべての権力を引き渡すと申すのであるならば引き揚げてやってもよい」
まずいぞ。
このままではほんとうに子尚どのと陛下とのあいだでいくさが始まってしまう。
おれは父上に尋ねた。
「父上は確か、陛下に会いに行くとおっしゃったはずです。それなのに陛下に一言も申し上げないのはなぜなのですか」
父上はおれを見た。その目は、起こることのすべてを受け入れるしかないと訴えている。
「おまえが必死でお諌めしたにもかかわらず、陛下は聞く耳もお持ちにならなかった。それを見ておれは悟った。このままなりゆきに任せるしかない」
「しかし」
「これが曹魏の終わりなのだ。曹魏という国の命は尽きようとしている。天運はすでに曹魏にはなく、蜀漢にも孫呉にもない」
「では」
「天の恵みは永く曹魏にあった。しかしそれも終わる」
父上が黒々とした空をあおぎ見た。
ぽつぽつと降っていた雨の粒が大きくなってきた。
陛下の背中からおれと父上は目を離さない。
子尚どのはいっこうに現れなかった。
「司馬昭は姿を見せぬのか」
いきり立つ陛下が怒鳴る。歩兵たちが心なしか二、三歩後ろへ下がった。しかし公閭どのは意に介さず、眉ひとつ動かさない。
「答えよ、賈充」
「現すわけがありませんでしょう」
公閭どのはまるでその辺をうろつく野良犬にでも投げるように言葉を吐いた。
「それが帝に対する申しようであるか」
「これでも丁寧に申し上げているつもりですが」
「朕を何だと思うておる」
「もう利用する値打ちもない、ただのわがままな若造でございますよ」
陛下が剣を抜き放つ。
「者ども、ゆけ!」
衛士たちが剣を構え、公閭どのに向かって走る。
「やれ」
公閭どのが右手を前に振ると、歩兵たちが槍の穂先を衛士たちに向けて飛び出した。
陛下を乗せた輿も前に出る。しかし担がれているので速く動かない。
おれと父上の目の前で、曹魏の兵同士が斬り合いを始めた。
陛下が輿から降りた。公閭どの側の歩兵に向かっていく。歩兵たちは陛下を見ると武器を取り落とした。斬れるわけがない、皇帝なのだから。
動けない歩兵たちを陛下は顔色ひとつ変えずに斬り殺していく。
「どこだ、司馬昭。どこにおるか」
呼ばわりながら陛下は歩兵の列に踏み込む。
公閭どのが一声発した。その声は大きくもなく小さくもなかった。けれど入り乱れる兵たちが打ち合う剣の音のあいだを縫うように、誰の耳にも届いた。
「殺せ」
公閭どのの左右にいた歩兵が走り出て、陛下の体へ剣先を向けて体当たりする。
陛下の背中から二本の剣が突き出した。
手のひらが開き、陛下は持っていた剣を地面に落とす。続いて膝ががくりと折れた。
二本の剣が引き抜かれる。同時に陛下の体も崩れ落ちた。
歩兵も、衛士たちも、倒れた陛下の体からいっせいに離れる。
ひときわ大きく雷鳴がとどろく。
そして大粒の雨がごうごうと降ってきた。
公閭どのは陛下のなきがらにゆっくりと近づき、無言で見下ろす。
歩兵たちの列から走り出たのは子尚どのだ。
「おい――嘘だろ」
子尚どのは公閭どのの隣に立つ。
「嘘ではありませぬ」
公閭どのは相変わらず平坦な声で答えた。
「なんで――なんで」
陛下の顔のそばに正座し、子尚どのは陛下の頭を自分の膝の上に乗せた。
「陛下。陛下……」
呼んでもなきがらは動かない。
子尚どのは泣き叫んだ。
「何てことをしてくれたんだ」
おれと父上も陛下のなきがらに歩み寄る。
子尚どのは陛下の頭をそっと地面に置くとすぐさま立ち上がり、公閭どのを拳で殴り飛ばした。
「貴様、何てことをしてくれたんだ」
公閭どのは据わった目で子尚どのをぎろりとにらむ。
「致し方ございませぬ。こうでもせねば陛下をお止めすることがかないませんでした」
「だからと言って弑し奉ることはないだろう!」
「こちらと冷静に交渉できる状態にはございませんでした。仮に生かしておいたとしてもいずれこのような事態を招くことは目に見えております」
「おれは話し合う心づもりがあったのだ。なぜ早くおれを呼ばない」
「話せば貴公は情にほだされて大将軍の位も権力さえもこの若造にくれてやったでしょう」
子尚どのの口からそれ以上言葉は出ない。
公閭どのは冷酷に告げた。
「さあ、死体の始末をいたしましょう。そして皇太后に事の次第をご報告するのです。近々処刑される予定の囚人を二人選び、そやつらを下手人として報告することにしましょう。皇帝陛下弑逆の罪で三族みな死罪を申しつけるのです。処刑されるような罪を犯すやからの妻子やきょうだいですから、殺されても仕方のない者どもであるに違いありませぬ」
「公閭……おまえ、本気か」
「これが本気でなかったならば何なのでしょう」
「正気なのか」
「ええ」
「なぜだ」
「貴公は武祖に倣いたいと申しておったではありませぬか。しかし貴公は武祖に倣うことのできる器ではない。私にはわかっていたのです。だから私がこうして手をくだしました。貴公に武祖となってもらうためにね」
「おれを武祖にして……どうするのだ」
「決まっております。私はあなたが造る国の功労者として歴史に名を残すのだ」
「それだけのためか?」
「曹魏の命運はもはや風前の灯火。天運は司馬氏の上にめぐって来つつある。私はその流れを読んで、乗っただけだ」
子尚どのは体の骨がすべて砕けたように座り込んだ。そして頭を垂れ、長いこと無言でいた。
雷が暗い空をまっすぐ切り裂き、辺り一面にその音を重く響かせる。
子尚どのが顔を上げた。
その目は、その笑いは、おれが知る子尚どののものではなくなっていた。もう、ごく普通の男ではない。武祖になろうとしてなりきることができなかった、それゆえに他人の手を汚してまでおのれの器以上になろうとしている男に子尚どのはなってしまった。
子尚どのはもう、他人の手だけではなくおのれの手も誰かの血と涙で濡らさなければその地位を守れない男に自らなってしまったのである。
「皇太后には……おまえが言うように上奏すればよいのだな?」
公閭どのは平然とうなずく。
「そういうことです」
子尚どのは立ち上がった。
「ゆくぞ、公閭」
「御意にございまする」
子尚どのは陛下の死体を足で蹴飛ばし、歩兵たちに命令した。
「こやつを早く宮殿の、こやつの部屋に寝かせておけ。翌日葬儀を執り行う」
曹青と飛将のおじ上がおれと父上のかたわらに来た。
飛将のおじ上が弓を構える。立て続けに二本射った。その矢は、陛下を刺し貫いた二人の兵の背中を貫き、胸から出た。
公閭、もとい賈充が振り返る。おれはもうこいつと子尚もとい司馬昭に「どの」をつけて呼べなくなっていた。
陛下をあやめたほんとうの下手人二人が死体となって地面に転がる。
司馬昭はおれたちに向かって言い捨てた。
「曹魏はもう終わりだ」
父上が司馬昭に冷たく告げる。
「おまえたちに安寧が続くと思うなよ」
司馬昭が歯をむき出して笑った。
「この次は蜀を征討する。おまえらをこき使ってくれるわ」
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