第5話 弓騎兵、解散

 洛陽へ向かう間も、蜀軍は追いかけてこなかった。

 顧たちが戻ってきたのは、あと数日で洛陽にたどり着くという時だった。

 おれたちは父上と飛将のおじ上から「兵のいろいろな務めをした方がいい」と勧められ、陣屋の入り口で見張りを務めていた。だから最初に彼らに会えたんだ。

 顧は鞍の上からおれ、曹青、徐覇にまたあの意味ありげなほほえみを見せた。

「三人ともいい面構えになったじゃないか。子廉将軍と徐将軍を思い出すぜ」

「ありがとう」

 曹青が答えると、顧は真面目な顔つきになって言った。

「魏延は死んだぜ」

 徐覇が目玉をむき出す。

「な、何ゆえ拙者らに教えてくれるのだ」

「実際に相手方に忍び込んだのはおまえたちだ。だから知りたいのじゃないかと思ってな」

 早く仲達どのの幕舎へ行ってもらわなければならないので、おれは手短に聞いた。

「死に方は?」

 顧は右手の指をすべて揃えて伸ばし、自分の首を切る真似をした。だからおれはまた短い言葉で尋ねる。

「斬られた?」

「そう。しんがりを断り、自分の兵で楊儀たちを襲った。前から仲が悪かったらしい。だが結局兵たちにそむかれ、魏延も逃げた。それで楊儀が馬岱に魏延を追わせ、斬らせた。おれたちが見たのはここまでだ」

 曹青が顧に一歩近寄る。

「あなたはなぜおれたちに、こんなにしてくれるんだ?」

 顧が声を立てて笑い、曹青とおれに言った。

「子廉将軍には世話になった、ただそれだけさ。おまえたち、これからも仲良くしろよ」

 顧は仲達どのの幕舎へ仲間と向かった。

 馬蹄を背中で聞きながら、おれは西の空を見る。

 諸葛瞻は無事でいるだろうか。

 蜀のどこに何という街があるかおれは詳しく知らないけど、孔明の家に帰りつけただろうか。

 魏延が死んだことを知った仲達どのはやはりゆるゆると洛陽に向かった。



 おれ、曹青、徐覇、父上、飛将のおじ上は、いくさの後始末が済むまで洛陽にとどまることになった。

 洛陽にいる間におれたちが借りたのは、前に父上や飛将のおじ上が子廉どのと一緒に借りていたのと同じ家だった。

 父上がおれに教えてくれた。

「おれの父さんと母さんも洛陽にいたことがあるんだぜ」

「そうなのですか」

「霊帝の御代だ」

「董卓を暗殺しそこなって逃げた、あの時ですか」

「覚えていてくれたのか」

「おれが幼い頃、父上が話してくださいました」

「母さんや父上も一緒に逃げたんだ」

「父上のお母さんは確か、侍女でしたよね」

「そう。義勇軍が失敗してまた父さんは譙に戻って、おれが生まれた」

「いつ、お母さんは亡くなったのですか」

「おれが数えで十四の年だった」

 今のおれとそう変わらない年の頃だ。おれの父上と母上はまだ生きている。おれは恵まれていると感じた。

 その借り住まいから、朝廷に通った。父上や飛将のおじ上のそばについて書類仕事を学ぶためだ。

 失った将兵や馬そして武器の数、食べた食糧や馬にあげたまぐさの量と値段を全部竹簡や紙に書いて帝に知らせる。いくさは金がかかるんだ。

「将軍は戦うだけではないんだね」

 徐覇がつぶやく。こいつはすでにおれや曹青の弟扱いだ。

 仲達どのはおれたちの所に来てはぼやいている。

「まったく、報告書の出が悪くて困るわい。締め日までに頼むと言ってもまだ手をつけておらぬ者が多すぎる」

 ご長男の子元どのが苦笑いする。

「まあまあ父上、私もお手伝いいたしますから」

「また督促に回らねばならぬ。少しきつく言うことにするか」

「心得ております。手分けいたしましょう」

「それはそうと暁雲将軍、飛将将軍、うちの昭がよく遊びに行っておるとうかがっております。しかも食事までごちそうになっていると。ご迷惑をおかけしております」

 父上と飛将のおじ上が顔を見合わせて笑う。飛将のおじ上が言った。

「いえいえ、楽しい方なので大歓迎ですよ。せがれたちの良き話し相手になってくださって助かっております」

「地声がやたらと大きいだけの能天気でして」

 冷や汗をかく仲達どのの隣で子元どのが目尻を下げる。

「あれで実は所帯持ちなのですよ。子供はまだですがね」

 父上が子元どのに言う。

「きっとお子さんがお生まれになれば、大はしゃぎなさるでしょうね」

 仲達どのが冠を直した。

「どれ、そろそろ行くとするか。困ったのは報告書が遅れておるだけではないぞ。また陛下が宮殿をお築きになり始めた。孔明が死に、後顧の憂いがなくなったと思われたのであろうな」

 曹青が左右に目を走らせ、小さな声で仲達どのに尋ねる。

「何ゆえ宮殿を築かれるのですか」

 仲達どのも小声で答える。

「おまえも見ただろう。積み木で城を作っておられるところを。あれをほんとうの木を使ってやり始めたというわけだ。しかもおおぜいの人足を使ってな」

 おれは背筋が寒くなった。宮殿を造ってどうするつもりだろう。魏王宮だって、銅雀台だってまだあるのに。そんな人が帝なんかでいいのだろうか。

 おれの心配は、別の形で表れた。

 曹爽あざな昭伯どのが、子尚どのの向こうを張る大きな声で、帝にあれこれ意見を述べるようになったのだ。

 昭伯将軍は、仲達どのと一緒に孔明に立ち向かった今は亡き曹真あざな子丹どののご子息だ。子丹どのは武祖様の養子なので、おれたちと血のつながりはない。

 仲達どのは昭伯将軍について話す時、うんざりした顔を隠さなくなっていた。

「あの方はわしが目の前にいても、まるでわしなんぞその場にいないかのようにお振る舞いになるのだ。わしが何か言おうとするとご自分が例のあの大声で違うことを仰せになる。あの方を見るだけでわしはもうみぞおちが痛くなる。務めになんぞ行きたくなくなるわい」

 子尚どのが声をひそめて慰める。

「父上に非はないのですから、そこまでお悩みになられずともよいのではありませんか」

 子元どのが仲達どのの背中をさする。

「あまりお辛いようでしたら、私が代わりを務めますよ」

 飛将のおじ上が皮肉な笑いを口元に浮かべた。

「ぼくたちも同じですよ。五丈原から帰って帝に謁見したあと、わざわざぼくに言ったのです。蜚鳥盡ひちょうつきて、良弓藏りょうきゅうかくれと申しますな、これからは楽ができますなと」

 仲達どのがうめく。

「ああ、あの時の。あれは――」

 父上が眉間をぎゅっと寄せる。

「よりによって飛将にそれを告げるなど、分別がないにもほどがあります」

 おれだって知っている。『史記』にある言葉だ。

 蜚鳥盡きて、良弓藏れ、狡兎こうと死して、走狗烹そうくにらる。飛ぶ鳥が尽きれば良い弓はしまわれる。すばしこいうさぎが死ねば猟犬は煮られる。つまり、狩る獲物がいなくなれば、狩りの道具は必要ないというわけだ。

 仲達どのが細い切れ長の目を、窓の外に向ける。

「陛下をお諌めした官吏が、つい先日さらし首となりました」

 おれたちは仲達どのを見た。

「孔明とのいくさは終わったが、我が国の領土は将兵に踏みにじられて種もまけぬ。宮殿をお築きになるよりも先に着手すべきはそちらでありましょうと、しごくまっとうなことを述べたのだそうです。それにも関わらず陛下は首を打たせた。それがしの所へその官吏の同僚たちがやって参りました」

 子尚どのが体を仲達どのに寄せた。

「それで父上は、何とおっしゃったのですか」

 仲達どのは外を見たまま、言った。

「もう何も、申し上げるなと。わしも同じだ。陛下に対しても、昭伯将軍に対しても、お諌めいたす気力がなくなった」

 飛将のおじ上が顔を下に向けた。

「ぼくたちは、何を守ってきたんだ」

 しぼり出されたその声に、おれたちは何も答えることができなかった。


 飛将のおじ上を気落ちさせることがまた起きた。あの曹爽がいきなり宣言したのだ。

「弓騎兵を解散いたす」

 飛将のおじ上と父上、弓騎兵の生みの親仲達どのが練兵場に呼びつけられた。むろん、おれ、曹青、徐覇もついていく。

 練兵場には虎豹騎のうち、弓騎兵だけが整列していた。もともと帝のそばで戦う虎豹騎のうち、騎射にすぐれた者を集めたのが弓騎兵だ。

 弓騎兵たちは皆、あらかじめ知らされていたようだった。泣いていた。先頭にいるのは子堅どのと子清どのだ。子堅どのは目に涙をいっぱいためて前歯で唇を白くなるほど噛みしめ、子清どのは気丈に前を向いている。

「おお、お見えになりましたか」

 曹爽は例の無遠慮な大声でおれたちを迎えた。背は低いけど肩や胸は厚く、動きはきびきびしている。やつの取り巻きもいた。五人いて、皆、甲冑を帯びている。

 仲達どのが曹爽につかつかと詰め寄り、細い切れ長の目をくわっと開く。

「それがしは聞いておりませぬぞ。つい先だっても馬岱が攻めのぼってきたばかり、孔明の跡を継いだ者たちがまたこの曹魏を襲うことは必定でございますのに何ゆえ弓騎兵を解散いたすか」

「孔明亡き今、蜀にはいくさを避ける気運が高まっておりますとか。先ほどの馬岱の一件も、我ら曹魏を揺るがすものではなかったでしょう。つまりもう、弓騎兵に特化する理由などないではありませんか。虎豹騎を本来の職務に戻しましょう」

「国の守りも虎豹騎本来の職務でございますぞ」

「もともと先帝の御代にて貴公が勝手に創設なされた部隊であるとそれがしは聞いておりますぞ。かつ、先帝は弓騎兵創設についてはお考えを明確に表されなかったともね」

 飛将のおじ上が眉目を逆立てて怒鳴った。

「我ら弓騎兵は仲達どのの私兵ではない! 我らが曹魏の攻守の要であります!」

 曹爽は豊かなあごひげに隠れた口をいやらしく引き上げた。

「飛将将軍のお父上は先帝により投獄されたことがおありとか。 もうお父上の罪ほろぼしに奔走なさる必要は、ないのでは?」

 子廉どのの話まで出され、飛将のおじ上の両目と顔は真っ赤に染まった。

「父上を愚弄するな!」

 すかさず父上が飛将のおじ上を抱きとめる。

「馥ッ、落ち着け!」

「放せ暁雲! ぼくはもうどうなってもいい、好きにさせろ!」

「馬鹿ッ。 青や基、王玲はどうする!」

 飛将のおじ上の体が小刻みに震える。その目に涙が盛り上がる。おじ上は父上の広い胸に飛び込んだ。

「あんまりだ。あんまりじゃないか! ぼくは、君は、ぼくたちは、弓騎兵たちは、これまで何のために、命をかけて、戦ってきたというのか!」

 父上は、大声で泣き叫ぶ飛将のおじ上を固く腕に抱きしめ、まぶたをぎゅっと伏せる。震えるまつげから涙がひとすじ流れ落ちた。

 曹爽はそんな父上たちを見て、馬鹿にしたように鼻を鳴らす。

「先ほどのお言葉、それがし、聞かなかったことにいたします。泣き止まれましたら最後の挨拶をお願いしますよ」

 飛将のおじ上は目をこぶしでぐいとこすると曹爽をにらみつけた。

「暁雲と仲達どのにも挨拶してもらいます。よろしいか」

「ご随意に。最後ですので」

 言うと飛将のおじ上は大股で歩いて弓騎兵たちの前に出た。父上と仲達どのも続く。

 弓騎兵たちが揃って背筋を伸ばし、かかとを合わせた。

 飛将のおじ上が声を張り上げる。

「みんな! 今までありがとう! ぼくは君たちと生死を共にできて……共に戦えて……」

 飛将のおじ上は首を下げ、言葉を止める。

 おれたちが待っていると、飛将のおじ上は頭を上げ、さらに声を大きくした。

「ほんとうに、幸せだった!」

 その声は、おれたちが今まで聞いたことがないくらい、明るく弾んでいた。弓騎兵たちが泣く。崩れ落ちる人、手のひらをまぶたに当てる人、泣く仲間の肩を抱きながら自分もその肩に顔を伏せてすすり泣く人……。

 飛将のおじ上が父上を前に押し出す。

 父上の姿を見ると、弓騎兵たちは再び姿勢を正して列を整えた。そのまとまりのよさを目の当たりにした曹爽とやつの取り巻きたちの顔から血の気が引いていく。

 父上は静かな声で語りだした。

「おれは、間者だった」

 お天道様が西に傾き、空にはいろんな色といろんな形の雲が表れ始めている。

「赤壁で武祖の身代わりを務めた縁で、おれは、子廉将軍の養子になった。飛将、曹祥、母上と父上……おれは初めて、親子とはこんなにもあたたかいものなのだと知った」

 並ぶ弓騎兵たちの顔を、お天道様が見せる今日最後の光が照らす。

「だからおれは、おれと飛将は戦ってきた。この曹魏を守ることは、この国の何人もの親子を、そのあたたかさを、守ることにつながる。おれは今でもそう信じている」

 曹爽たちすら父上に目をくぎづけにしている。

 父上は最後まで静かな声音のままだった。

「弓騎兵は今日で解散する。だけどおまえたちは虎豹騎としてまた曹魏を守る任務につく。いくさに出る時は思い出してほしい。おのれの戦いが曹魏にいるあまたの親子を、そのあたたかさを、守っているのだと」

 父上は仲達どのをうながした。

 仲達どのはひとつ咳ばらいをすると、父上のように淡々と語った。

「そなたたちを弓騎兵として飛将将軍、暁雲将軍に育てていただき、率いていただいた。蜀の兵はそなたたちを恐れた。弓騎兵は解散するがそなたたちが懸命に身につけた騎射の技は残る。どうか今後も精進して技をみがき、昭伯将軍のもと、曹魏のために尽くしてもらいたい。以上である」

 一番前にいる子堅どのと子清どのが拱手すると弓騎兵たちもそれに倣った。皆、誇らしげに笑っている。

 子堅どのが言った。

「お世話になりました!」

 子清どのと弓騎兵たちが唱和する。

「お世話になりました!」

 挨拶がすむと、飛将のおじ上と父上、そして仲達どのは、曹爽たちの前に出た。飛将のおじ上とうなずきあうと、父上は言った。

「それがしと飛将は武官を退任いたします」

 曹爽は目玉がこぼれそうなほどまぶたをいっぱいに開ける。なんだか嬉しそうに見えるのはおれだけか?

「な、なんと。よいのですか」

 父上と飛将のおじ上は同時に答える。

「ええ」

「ではこのあとはどうなさいますのか」

 飛将のおじ上が薄笑いを浮かべて言う。

「許昌に戻ります。そこで余生を送りますよ。軍にはもう関わりません。頼まれてもいくさになんか行きませんよ。幸い亡き父が蓄えた財が豊富にありますから暮らしには事欠きません。ぼくも暁雲も妻たちもぜいたくすることなんかに興味がないのでね。財なんか余るでしょうね、どうせ。ですがご安心ください、税もちゃんと納めますから。そうすればあなたも安心なさいますでしょう、昭伯どの?」

 図星を指され、曹爽は真っ青になる。すると取り巻きの一人が曹爽に言った。

「まったく軍に関わらないというのも、差し障りが出るのではありませんか? 飛将将軍、暁雲将軍の持てる技や知見を我が軍に活かせば今後のいくさにも役立つのでは」

 仲達どのも父上たちに加勢してくれる。

「では、許昌に駐屯する軍勢が要請した時だけ指南をお願いするというのはいかがか」

 父上も言葉を添える。

「我々の動向がご心配であれば、毎月それを洛陽へ書き送りますが」

 曹爽はしてやられたという顔で声をしぼった。

「で、ではそのように沙汰いたします」

「お願いいたします」

 父上と飛将のおじ上が、にやりと笑った。


 景初二年(二三八)、仲達どのが暇乞いに訪れた。その隣には子元どのと子尚どのもいる。

「遼東へ出征いたすことになりました」

 ここは許昌、おれたちが生まれた家である。虎豹騎を辞してから父上と飛将のおじ上は頼まれた時だけ許昌の兵の調練に当たっている。そしておれと曹青は、父上たちの補佐を勤めている。

 徐覇は故郷に帰った。そこで仕官するのだそうだ。

「また会おうぜ」

 おれたちはそう約束しあった。だからまた会えるだろう。

 顧は蘇の娼館で用心棒の勤めに戻ったそうだ。

 仲達どのが続ける。

「将軍がたにもご加勢いただきたかったのですが、弓騎兵も昭伯将軍によって単なる近衛兵に変えられてしまいましたからな」

 飛将のおじ上が明るく言った。

「子堅と子清がおります。彼らならそれがしが伝えた技を使いこなせますし、軍を指揮する腕前も上がっておりますからご安心なさいませ」

 仲達どのが、しわの増えた顔をゆるめた。

「さいごの飛将将軍と暁雲将軍のお言葉――虎豹騎たちだけでなくそれがしも胸を打たれました。将軍がたは間違いなく曹魏を守った英雄です」

 父上が仲達どのに気づかわしげな目を向ける。

「ご無理をなさっておられるようにお見受けいたしますが、お体の具合はいかがですか」

「ご心配ありがとうございます。まあなんとかやっております。なあに、昭伯将軍はそれがしを洛陽から追い出したいだけでありましょう。公孫淵などそれがしでなくとも我ら曹魏の軍勢ならばひとひねりなのにご自身がゆかないところを見ると、我が軍の実態すらつかんでおられないのでしょうな」

 仲達どのは楽々と公孫淵を討って帰ってきた。ところがみやこ洛陽へは行かずにまた許昌にやって来たのだ。帝が病で寝込んだことが、その理由だった。


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