鑑定その7 今回の戦利品 鑑定結果


今回のルブラとエデュリスの戦利品、鑑定結果:




【リッチの蔵書】

価値:15G(革張りの彩色聖書が一冊買える)

レアリティ:☆☆☆

説明:リッチの集積していた異界の書物である。べつにエッチな内容ではない。どちらかというと意味不明な内容だ。タイトルだけ解読したところ「人月の神話」「はじめてのC」「デスマーチ」などが含まれていた。よく分からないがリッチははじめての死の軍団を作って地上に攻め込もうとしていたのだろうか。



【リッチの玉座】

価値:38G(魚の塩漬けがひとタル買える)

レアリティ:☆☆☆

説明:黒とブルーの派手な色彩の、革のような素材で作られた椅子。なかなか凝った作りで、車輪がついていて動かせる。首の部分にクッションもついているし、レバーを操作すると不思議な機構で座面が上下する。この手の異界の調度品は物好きに人気だ。



【リッチの文字盤】

価値:2G(傷んだ古着が買える)

レアリティ:☆☆

説明:異界で多く見つかる機器。文字の書かれたボタンがたくさんついている。異界の言語の研究はこれから始まった。ダンジョンで多く見つかる割に使い道は少ないが、これはルブラが見つけたときは七色に光っていたという。



【リッチの鏡】

価値:3G(痛みの少ない古着が買える)

レアリティ:☆☆

説明:文字盤とセットで良く見つかる異界の四角い鏡。鏡ではなさそうなのだが、わたしたちからするとそれが一番近い。わたしの研究室で色々実験をして機能を復元しようとしたが、いちばんうまくいった時でも青色に光っただけだった。



【妖精矢の束】

価値:7G(一週間分の紅茶が買える)

レアリティ:☆☆☆

説明:妖精の武器、さして強力ではないが、矢に当たると体がしびれたり眠ったり混乱したりする。エデュリスのなんとなくいけ好かない感じは妖精にも伝わるらしく、彼女は集中攻撃された。矢先をお茶にして飲むと幻覚作用がある。



【エクトプラズム】

価値:150G(わたしの月の本代)

レアリティ:☆☆☆☆

説明:魔法の塗り薬の基剤になる霊体の残滓。じつはエデュリスも魔術はそうとう使える。とくに火炎戦闘魔術の達人である。ただ彼女はすさまじい怖がりなので実戦で生かされることはあまりない。自分の起こす火も怖いからだ。この戦利品は、ダンジョンに現れた幽鬼の群れに驚いた彼女が、パニックになりエクスプロージョンの魔法を放って大爆殺した結果得られたもの。



【妖獣の背脂】

価値:50G(王都のレストランでディナーが食べられる)

レアリティ:☆☆☆

説明:魔法の塗り薬の基剤になる妖獣の脂身。上記に同じパターンで、ダンジョンに現れた巨大な魔獣カルカダーンに驚いた彼女は、ストライクノヴァという高位魔法を放って妖獣の半身を瞬く間に炭化させた。それを見た冒険者達の彼女に対する評価は上がった。少なくとも冒険者たちはイタズラで彼女を驚かすことはなくなった。誰だって命は惜しいものだ。


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