鑑定その1 今回の戦利品 鑑定結果

【魔人殺しの菓子】 

価値:8500G(畑つきの家が買える)

レアリティ:☆☆☆☆☆☆☆

説明:迷宮内に存在する恐怖のトラップである。タルのような透明な容器の中に、色とりどりのボールが入っていて、下のレバーを回すと出てくる。ボールは強い甘味と錬金術的フレーバーをたたえている。気をつければ食べることも可能。味はうまい。いつ吐くか困りもの。



【ミノタウロスの斧】

価値:50G(ヤギが一匹買える)

レアリティ:☆☆☆

説明:迷宮の怪物ミノタウロスの武器。人間が扱う武器としては少々重すぎて大きすぎる。だがその名のある怪物を倒した証として、これを飾る者もいる。倒してないのにハッタリで飾る者もいる。そういう需要があってこのお値段。



【古くさい武具】

価値:80G(王都でちょっとした食事会が開ける)

レアリティ:☆☆

説明:ルブラがついでに持って帰ってきた。なぜか大事そうに保管されていた武具一式である。もとはそれなりの品っぽいが、大して見るべきところはない。直せば使えなくはなさそうだし、貧乏な戦士なら買うかもしれない。



【精霊銀製の缶の山】

価値:2500G(馬車が馬つきで買える)

レアリティ:☆☆☆☆

説明:おなじくついでの戦利品。われわれには精製方法が見つかっていない極めて貴重な金属でできた容器である。錆びず、すごく軽いという特別な性質がある。ダンジョンでは良く見つかるのでレア度はそこまでだが、たくさん集めるのは大変なので精霊銀はとても高価な金属だ。



【古いつぼ】

価値:1G(屋台メシが二回食べられる)

レアリティ:☆

説明:これも。なぜか「すごく大事そう」に保管されていた壺である。なんでこんなものを? 様式からみると大昔のものだ。当時としては高貴な身分の人の持ち物だったかもしれないが、今の私たちにはただのめちゃくちゃ古いだけの壺だ。いちおう1Gとしたが誰も買いたがらないだろう。捨ててきてほしい。



【色あせた絵画】

価値:3G(ちょっと気の利いたお昼ごはん代)

レアリティ:☆☆

説明:最後にこれ。なぜか「超すごく大事そう」に保管されていた絵画である。ルブラはそう言っていた。取り出すためにガラスの箱をあけたらぴかぴか光る警報が鳴ったらしい。彼女には悪いがその警報装置のほうが百倍ぐらいの価値があったはずだ。絵はとても上手なのだが、全体的に色あせていて、なにより画題が農婦が麦の落ち穂を拾っている場面というどこでも見られるつまらない風景なのが残念だ。絵が好きな友達にあげた。

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