第4話
グラスを外し、彼女の冷えた手を持ち暖めてあげた。
『ゴメンね』
手を持たれた事に驚き、彼女の顔が赤くなった。
身動き出来ない状況でイタズラされてから優しく癒してくれて、そのギャップに彼女は翻弄されている。
彼女の気持ちの変化を感じとりながら、知り合って間もない彼女との会話にその後も没頭して行った。
“良い雰囲気の中、失礼しまーす”
離れていた後輩たちから帰ることを告げられ、お開きにする事にした。
後輩たちは何処まで親密になったかわからないが、成果無しという事だった。
ただ、私にはまだ手札がある。
来週に、彼女達のいる職場に飛び込み営業をかけて、驚かす事が楽しみだった。
彼女は何か言いたそうな雰囲気だったが、こちらからは連絡先の交換をしようとはせず、もし気があるなら、数日間、悶々とさせる事ができると思っていた。
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