漫画「ルックバック」に見るアートとエンターテイメント、エコシステムと疎外
大間九郎
第1話初めに
藤本タツキの漫画「ルックバック」は21・7・18から19に変わる深夜0時に発表された。
この作品の三年前19・7・18におきた京都アニメーション放火事件の同日深夜に発表されておりそのストーリー上にある無差別テロの事件もあり事件へのオマージュが感じさせられる。
この作品は発表当初多くの作家やファンから支持され、宝島社「このマンガがすごい!2022」においてオトコ編の一位にも輝いている。
また、24・6・28同作は監督押山清高によりアニメ映画として封切られ、興行収入二十億円を超えるヒットを飛ばしている。
私は漫画発表当初からこの作品に違和感を感じ、その熱狂の渦に入れなかったことを覚えている。その違和感の元は、京都アニメーション放火事件を題材とし、その事件の本質的問題に触れていない点と、果たしてこの作品が京都アニメーション事件の被害者たちへの鎮魂と作用しているのかという疑問であった。
もう作品が発表されて三年以上が立ち、映画もネットによる配給が始まったので、この問題について口してもいい時期かと思い書き示すことにした。
この文章は批評ではない。なぜなら批評の約束事である引用文献の記載を行わないからだ。
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