第7話 中国人の人間力「面痘痕 メングゥダアの話」
中国には「数え切れないほど」沢山の粉物料理(パスタ)があるのだそうですが、面痘痕とはその中のひとつ。日本の水団((トンは唐音)小麦粉を水でこね、団子大にし、汁で煮たもの)、イタリアのニョッキ(小麦粉とじゃがいもなどで作る団子状のパスタ)に似た料理、なのだそうです。
「イタリア料理に似ている」といっても、現在のイタリア料理やフランス料理というのは、もともと、中国に20年以上滞在したマルコポーロ(ヴェネツィアの
文化祭会場で(2024年11月17日)、この方の作文を拝見して、まず思ったことは「中国人というのは人間が熟(こな)れている」ということです。ものの見方と視点がくっきり・しっかりしている。また、その深度の調節が非常にうまい。時間が無いので、この方の作文をいま書き写してここに公開できないのが残念です。
この方にも、やはり「思い出」がある。中国人の「思い出」とは、数千年の歴史を持つ、という重みを私は感じます。これは決して奇異な・オーバーな話ではない。
中国人とは、原始人から都市や国家を成す文明人になって以来、戦って(物事の正面から向き合い・苦労・工夫を重ねて)生きてきた。その記憶が、無意識のうちに彼らの心・魂に蓄積されている。だから、よく練って捏(こ)ねた餅や麺のように、彼らの人間性というものも、よく捏(こ)ねられ・熟(こな)れている。すなわち、(韓国人に比べて)格段に人間らしい立ち居振る舞い・生き方ができるのです。
* 韓国(百済・新羅)人というのは、2000年間、中国の隷属国として一切の主体性を放棄して生きてきたが故に、彼ら国民とその子孫たちは、人間としての能力が眠ったままで今に至っている。
私の父は1937年から5年間、現在のソウルから鉄道の駅2つ目の町で生活していましたが、1500人の住民の内、ハングル語の読み書きができるのはたった7人であったそうです。
当時、日本の都市部では8割方が読み書きのできた時代です。つまり、朝鮮という国(南朝鮮)では、勉強や努力をしなくても、中国や日本の保護に頼ることでメシが食える社会であった、ということなのです。
中国人も韓国人も日本人も、同じ人間としての機能は持っているのですが、韓国(百済・新羅)は中国の保護を受けて2000年間(日本に保護されて50年間)過ごしてきたので、食う・寝る(セックスする)だけで生きて来られた。だから、人間としてのその他の機能が眠ったままなのです。
かつて日本では「戸塚ヨットスクール」というスパルタ教育学校で行われた、人間のなかに眠る本性を引き出すという教育法が脚光を浴びましたが、かの学校で救われた若者には多くの在日韓国人がいたということです。死の恐怖に接すると、人間のなかに眠っている様々な資質が発現するのです。
しかし、この学校の教育方式が広まると、向精神薬や精神病院が不要になってしまうので、政府・医療産業・マスコミ・警察の圧力がかかり、現在ではほぼ潰れたようになってしまいました。
私の大学時代のある先輩(OB)は在日韓国人ですが、子供の時から自分自身で「戸塚ヨットスクール」並の厳しい鍛錬をしていらしたので、一般的な在日韓国人とは違い、名前や肩書きなど不要、素の人間としての存在感がおありでした。特に、高校3年間は韓国の高校へ行き、そこで何度も殺されそうになった恐怖を乗り越えてこられたそうです。(60年前の韓国では、在日韓国人は朝鮮戦争から逃げ、国を捨てた裏切り者とされていて、彼らを殺しても罪にならなかったのだそうです。)
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かつて日本は、労働力が安いという理由で様々な製品を韓国に作らせたのですが、韓国人ではろくなモノが作れない。
そこで、当時自由都市であった香港に持ち込みましたが、これも「香港製は安物」というイメージを払拭できなかった。私が中学生(1970年)の頃です。
日中国交回復(1972年)後20年くらいは、やはり「中国製」というのは「Made in Japan」に比べて低く見られていました。
しかし、中国出身のこの夜間中学生のように、中国人は刻苦勉励したので、今やその品質は折り紙付き、世界中の国々があらゆるものを中国で作ってもらうようになりました。現在、中国に製造を頼る日本のメーカーは8,000社に上るといいます。
そんな「中国と戦争」なんて、これほどバカげた話はない。
今や、中国のお客さんは「世界」なのです。万が一、戦争によって中国が日本向けの食料・製品をストップしても、中国はそれを世界中に販売することができる。何も困ることはない。一方、日本サイドでは物価が2倍になるというか、日本人の生活が成り立たなくなる。韓国やアメリカ・台湾の煽りに乗ってバカを見るのは日本なのです。
10年ほど前より、主に人件費という観点からベトナムやカンボジアといった国々へ、日本のメーカーが製造拠点を移すという動きが活発化しましたが、結局、中国から離れることはできない。中国人という、人間の持つ創造力・creativityに匹敵する民族は(日本人以外には)存在しないのです。これは欧米のブランドメーカーも同じ理由で、中国から離れることはできない。
中国人という人間の質が重要なのです。
① 韓国人
何を作らせても、納期は遅れる品質は劣る。10の要求(期待値)に対して2~3程度の達成度。月刊HANADA連載中の「隣国のかたち」室谷克実氏 を読めば、韓国という国のハチャメチャぶりがよく理解できます。特に、2025年1月号の記事。 ある地域で電気が足りないので送電線を引こうというのに、途中で様々な問題が起こり、初めの計画から150ヶ月遅延することになった、なんていう、とんでもない社会を今も韓国各地でやっているのです。
② ベトナム人・カンボジア人といった他のアジア諸国の人たち
10期待すれば10までできる。
しかし、2024年の時点では「頼まれたことしかできない」。
③ 中国人
10期待すれば10~無限。
例えば、100円ショップの商品の場合、初めは日本人が言うことをきちっと守り、期待したものをその通りに作るだけでした。しかし、現在では、彼らからアイディアを出し、素晴らしい機能やデザイン・利便性のあるものを中国側から提案・案出してくるようになってきている。
30年ほど前から始まった100円ショップビジネスは、今や世界中に広がっていますが、もし、日本が始めたこのビジネスを韓国と組んでやっていたら、全く成功しなかったでしょう。
ベトナムと組んだ場合でも、ここまで発展はしなかった。ベトナム人は言われたことを正直に真面目にやる点に関しては、韓国人以上にできる民族ですが、中国人に比べて発展力に乏しいから。これが、私の言う「中国人は人間が熟れている・人間に成り切っている」という、彼らの根本的な能力(人間力)のことなのです。
2024年12月6日
V.6.1
平栗雅人
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