第6話 時間を守る中国人
「世界各国の新聞記者数十名が観光バスに乗り、ある国の名所旧跡を見て回った際、各地点で集合時間にきちっとバスの前に戻ってきたのは、日本人とドイツ人だけだった。」という話を、50年前にある雑誌(週刊朝日?)で読みました。(この時は、中国や韓国はまだ国際社会に登場していなかった。)
一番時間にルーズだったのは、イタリア人・フランス人・スペイン人といったラテン系であったそうです。
今回の中国人の作文では、バスの集合時間に間に合うように、駆け足で観光名所を見て回ったり、お土産を買うのを断念したり、といった彼女のエピソードが語られます。
日本のマスコミ(韓国脳)の喧伝する「中国人は時間にルーズ」「規則を守らない」というイメージとはぜんぜん違い、彼女たちの「他人に迷惑をかけてはいけない」という真面目な態度が伝わる文章です。
また、「中国人は勝手な人間」というイメージも、これまた日本のマスコミによって植え付けられていますが、これも違います。日本人(外来種偽日本人含む)と違うのは、個人としてしっかりとした自我を持っている、ということであって、心情的に周囲と波長を合わせることは十分できる人たちです。
「見るべきものをしっかり見て、尚且つ集合時間に間に合うよう懸命に努力する」という協調性。そして「周囲の人間と波長を合わせて、みんなでひとときを楽しむ」という「人生の楽しみ方」もよく知っている民族である(と、彼女の「うどん」に関する文章から感じました。
つまり、中国人とは時間の同期と人の心との同期ができる「完成された人間である」といえるでしょう。
これは、数千年を超える長い時間、様々な人種に揉まれて生き、自分の意志で自主的に生活し人生を渉ってきた人間だからこそできることなのです。
韓国(百済・新羅)人のように、2000年間中国の隷属国として一切の主体性(主体的であること。また、そういう態度や性格であること)や自主性(他者に依存せず、自分で行動することができる性質)を亡くし、「生きるでもなく・殺されるでもなし」、酔生夢死、ボンヤリと生きてきた民族とは全く違う、確固とした人間としての性質と性格を持っている。
それをして、私は「熟れた人間」「人間になり切った完成された人間」と呼ぶのです。
そういう中国人を見ると、韓国人はまるで自分たちが「人間ではないと否定されている」ような気持ちになるでしょう。そして、その感情をそのままマスコミ媒体やネットやSNSに吐露すれば、ますます「韓国人は人間として未成熟である」ということが明らかになる。そこで彼らは「一般論として中国人はマナーが悪い・悪人」という印象操作を在来種純粋日本人に対して行うのです。
しかし、ベトナム人やタイ人たちは韓国脳が作り出す「悪の中国人」というイメージはぜんぜん持っていません。10年前に私が台湾で話した、ベトナム・タイ・インドネシア、更にはフランス人やロシア人たちは、中国人という人間を彼ら自身の価値観で理性的に見ている。
在来種純粋日本人だけが、韓国脳によって「アンチ中国・嫌中国人」という頭にさせられているのです。
2024年12月5日
V.5.1
平栗雅人
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