第2話
ある日、バレー部エースの先輩が、私のことを好きだという噂が流れた。
それがエースのビジュ最強男子、
だから、自分が好かれているという噂はウソなんだろうと思っていた。だって同じバレー部というだけで接点はなかったし。
話したことも、ほとんどない。
「
「ええ?私が?まさか。黒鷺先輩が私のこと好きなわけないよ!」
「でも学校中で噂になってるじゃん。」
「私は……うん。黒鷺先輩に私なんか勿体ないって!」
「それって先輩とは付き合えないってこと?」
「……う、うん。。っていうか絶対あり得ないよ。」
親友の
でも桐絵にも相談できないほど、私は奥手の恋をしていたんだ。
それから数日経って。
私はいじめの標的にされたようだった。
よくある、分かりやすいいじめだ。下駄箱や机の中に赤字で書かれた手紙を沢山詰め込まれていて、そこにはこう書かれていた。
『ヤリマン』
『売春女』
『パパ活3億円プレーヤー』
『ネットで下着売ってるの?10円で競り落としたったw』
わざわざ私の合成画像まで添付した手紙。
私が知らない男たちを侍らせて、ベッドの上で男の身体に跨っている合成画像。
ご丁寧に、『芥田歩未使用済』という値札付の下着まで下駄箱に入っていたこともあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます