第56話
「帰ったほうがいいですよね…」
「でも花田に連れてこられたわけだし、休憩するまで待ってたら?暇だったら」
「はい…休憩いつするんですか?」
「気まぐれだからなぁ」
…私なにしてるんだろ?ソファに座ってただ待ってる。付き合ってもないのに。わからない。
「まーやさん?」
「わ!寝てた!…ここは?」
うとうとしていたら、いつの間にか寝ていたようだ。いつの間にか移動してる。
「研究室のベットだよー」
「あの…先生なんですね」
「学生みたいなもんだよ?」
「ごめんなさい、私なんか、暇な人かと思ってて…」
「うんうん」
「レポートは終わったんですか?」
「うん。うっかり集中しちゃって!うちまで送るよ」
「あ、おうちはどこなんです?」
「俺の?んーどこかな?教授の家に住所がなってるしなー」
「え、じゃあ人様の家にいつも?」
「いや、ほぼここにいるよ。俺、ほぼいないから」
「忙しいんですね…」
「まーやさん、ごめんね。ちゃんと説明できてなくて」
「まーやでいいです」
「うんうん、まーやか」
「私、名前で呼んだほうがいいですか?」
「いや?あなたがいいなー?夫だし?」
「それ、本気?」
「俺はいつでも本気だよ?」
どうして…
「私がもし、結婚するって言ったら、どうするの?」
「俺についてきてほしい」
「あなたはどうしてついてきてほしいの?」
「それは、まーやが女神で、俺はまーやが好きだから」
「…え、私のこと好きなんですか?」
「えー、好きじゃないとプロポーズしなくね?」
「ううん、私はまだ好きとか…思ってないんですけど、いいんですか?」
「俺が好きだからいいだろ?」
なんて考えの人なんだ。
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