第41話
「ねぇねぇー柚香さん」
「なにかしら?いるかさん」
私、いるかは優が心配するし、念のために産休をとって早目に仕事を休職したわけではあるけど…暇ね。そんなわけで、育児とマジシャン?をしている柚香さんのうちに入り浸っている。
「先人くんはなんかすっごいしっかりしてるけど、うちの優ってまだまだガキじゃないですか?」
「確かにね。足助くんは…なんか顔は大人なくせに中身が伴ってない感じ?」
「そーそー!それです!一人っ子だからなのか自己中なんですよねぇ」
「あー、それっぽい!先人は兄弟多いしね…」
「へぇ。それでかぁ」
「まぁ、先人もまだまだ子供だよ」
「まぁ、私らからみたらみんな子供ですよね」
「そうねぇ~」
「いつになったら大人になるんだか!あいつ店長とかまじでなれんのか?って感じですよ」
「いるかさん店長してたんでしょ?だったらなれるかわかるんじゃない?」
「えー?わかんないですよ~。私は気づいたら店長になってたし」
「カリスマ性があるんだよ、きっと。いるかさんすげー」
「ありがとうございます」
「ところでいつまでうちにいるの?家事とかいろいろいいの?」
「ま、適当に~」
そういうの苦手だし、優が勝手にやってくれるし。私は特にすることない。節約のために映画とか舞台とかなるべく行かないようにするために柚香さんのとこに来てるとは言えん!
「いるかさんってすごい要領よさそう。羨ましいなぁ」
「あははー!そーですか?」
柚香さんちには長居はできないので、やっぱし友達をもっと作るべきね。あー暇だー
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