恋についての全てを私は知りたい。【人生初投稿です】

向夏夜なくの

第1話

ページを開いてくれて、ありがとう。

最後まで読んでくれると嬉しいです。


では、本編スタート↓↓

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恋愛感情って何か、分かる?

私はまだ分からない。


恋なんてしたことが無いし、しようと思ったことも無い。

勉強だけしていれば、私は満たされていたから。


――けれど、最近の私は何かおかしい。


違和感がある。

どのような変化があったのかは上手く分からない。


確かなのは、今までほとんど意識して来なかったに対して、自分の興味関心が向くようになったこと。


登校中の今だってそう。

顔を上げて周りをよく見たら、男女が手を繋いでいる。


今までのように、地面の模様だけを見て歩いて、考え事をしているだけでは見えてこなかった景色だ。


私も手を繋いでみたい。


もう高校生になったんだから、男女で手を繋ぐくらいはしても良いはず。


――とは言え


私は根本的に何事も客観的視点に立ち、冷めている人間である。

高校生になって発情中?の私は、客観的に見て如何なものだろうか?

発情している私は、本当に私なのか?


そもそも。

世の中は恋愛感情を美化しすぎている気がするけれど、そんなに良いものなのだろうか。


――正直、精神病の一種じゃないの?


でも、仮に病気であっても恋愛はしてみたい……。


恋をしてみたい私と、恋なんてするものじゃないという私で、私が板挟みになっている。


頭でっかちだから、何事も行動を起こすのには何かしらの理由が無いと動くことが出来ないし…。

だからこそ、客観的で理性的である私は、自己が恋をする正当性を見出すことに最近苦心している。


こういうのはどうだろう。

その辺の野生動物でさえ、求愛行動をしている。つまり恋愛感情を抱いているということで、私は生物的にそれ以下の存在であると言える。


種の存続という観点では、私の方が精神病を抱えていそうな個体である。


だから私は恋をする必要がある!!



「はあ…」


学校の登校時って、変なことを考えがち。

私だけでしょうか?







企比乃きひの、おはよう!」

「……ぉはようございます」


高校の校門前。

体育の先生が朝の挨拶ついでに、遅刻する生徒を見張っている。毎日毎日精が出るね。


先生が挨拶で挙げている左手、その薬指。指輪が朝日を反射して光る。

あんなに頭頂部が禿げてても結婚って出来るんだ。


……結婚って不思議だな。


「結姫ちゃん、おはよ!」

「おはよ」


声をかけてくれるのは、幼馴染の二城三花にじょうみかちゃん。


企比乃結姫きひのゆきというフルネームに対して、家族以外で唯一、下の名前で呼んでくれる尊い存在、つまり友達である。


群れることを嫌って勉強だけしてきた私の、ただ一人の友達。


三花ちゃんとは幼稚園から一緒で実家も近い。義務教育の波に乗って、小~中学校も同じ。


彼女がいない場所では生きられ無いので、勉強が得意な私が必死に教えて、何とか同じ高校にギリギリ滑り込ませた。


やればできる子。

だけど正直、勉強の才能は無い。

同級生の高校一年生であり、私の一番の親友である。


そんな唯一の親友に、思ったことを聞いてみる。


「単純な疑問なんだけど。何で体育の先生って結婚出来たと思う?」

「え!?考えたことない角度の疑問だな……」


こんなくだらない問いかけも、ちゃんと考えて答えてくれる。


「体育の先生ってことは筋肉があって、学校の先生ってちゃんと仕事してて、若い時は禿げて無かったんじゃないかな。詳しくは、本人に聞いてみたら?」

「聞くのはちょっと…。なるほどね」


思えば最近は、三花ちゃんと恋愛の話しかしていない。

今までにお互い彼氏とか出来たことは無いけれど、地球がひっくり返っても三花ちゃんの方がそういうのは早そうだ。


「また恋愛で悩んでるの?最近いい傾向だと思うよ、彼氏出来たら教えてよね」

「いや、恋愛の悩みというよりは、人間とは何かという哲学に近い……」

「あははっ、頭だけで考えてないで行動しないと恋愛は一生分かんないよ」

「それな」

「そういう変な所、好きだよ」


目をパチパチして、何の告白なのか。

とにかく。こんなに気にかけてくれる友達は大切だ。特に私のような性根の曲がった人間には特に。


私の中の友達という概念は、百%彼女によって形成されている。

だから、友達には彼女のように接するのがお手本だと考えているし、実際、彼女は陽キャであるし、友達も沢山いる。


私は彼女にとって、その友達の中の古参の一人でしかない。でも私にとっては彼女しかいないから、精一杯良い友達でいたいと思う。


"目には目を歯には歯を"の、法典では無いけれど、ウインクされたらウインクで返すのが礼儀か。


ちょっと頑張って、出来ないウインクを返してみる。

私のまぶたの神経は別々に閉じるということを知らない。


「出来てないの。かーわいい」

「ふんっ」


三花ちゃんへの好感度が五つ下がった。

元々の好感度が無限のため、誤差である。








ちょっと歩いて、昇降口。

靴を脱いで下駄箱の扉を開けると、靴以外に何かある。


……?、なんだこれ。


「ねえ、三花ちゃん。これって」

「えっ!?マジ!やばっ」


下駄箱に手紙がある。

しかも二通。


下駄箱に手紙と言えば、つまりそういう手紙(ラブレター)に違いない。


それにしても何故二通あるのだろう。

開ける下駄箱を間違えてもいない。私はそういうミスをしないから。


「(すぅーー)」


一旦落ち着け。


周りをキョロキョロする。

三花ちゃん以外の人には見られていない。


結姫ゆきに春が来たんじゃん!?すご。これが青春ってやつか…」


ちなみに今は春ではない。晩夏くらいである。


改めて、それらの手紙をよく見てみる。


一通は、品のある淡い猫の封筒。

もう一通は、真っ黒い漆黒無地の封筒。


――うーん。黒はハズレ?


とりあえず上履きに履き替えていると、肩をツンツンされる。

顔を上げるとやはり三花ちゃんだ。


「じゃじゃーん!私もゲットー!」


見ると、右手に同じ漆黒の封筒を持っている。


何で??

ああ、そういうことか。


「それ多分、そういう手紙じゃないよ……複数人に同じ手紙を出すとか事務連絡……」

「ええー、分かんないよー。私は可能性を捨ててない!これはラブレターって女の勘がそう言ってる」


三花ちゃん、蛍光灯の灯りに黒封筒を透かしても、何も見えないでしょ。


冷静になれば分かる。

私がラブレターなんてもらえる訳ないよ。男子と話した記憶も無いし。間違い間違い。


二通の手紙を手に、教室への階段を上がる。


はあ。四階も上がらされたら足がムキムキになってしまいそうだ。

軽く息を上げていると、元気な声が後ろから聞こえる。


「黒い封筒さ、"せーの"で開けようよ!」


三花ちゃん静かにして。せめて教室まで待とうよ。

待ちきれない子犬みたいに楽しそう。


「うん、いいよ。どうせ大したのじゃないし」

「じゃあ、いくよ。さん、にー、いち」

「「せーの」」


階段の踊り場で、手の平の上に封筒を傾ける。

すると、出てきたのは千円札だった。


二人で二千円とか…………草。

でも、千円を貰うような宛があったっけ?


とにかく、ラブレターでは無いことは確かだ。

何故なら、ラブレターに千円は入っていない。


何のお金か考えていると、三花ちゃんが封筒を覗きながら言う。


「まだ何か入ってるよー」

「諦めが悪いね」

「ほらねー」


次に出て来たのは紙だ。

質感厚めのメモ用紙。それ以外にはもう何も入ってない。


「どれどれ~」


諦めの悪い女が紙を開く。

私もそれに続く。



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誰でも良いので彼女になって下さい。


その気があれば、次の金曜日、十六時半に校舎裏まで来て下さい。待ってます。


1年男子 匿名


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………?


二人共全く同じ内容だ。印刷コピーだ。


「これは逆転ホームランなのでは!?」

「この手紙を分類するならラブレターには含まれると思うけど……、これがホームランで無いことは私でも分かる」

「それにしても最低ぢゃない?誰でも良いらしいよ。笑っちゃうね。絶対行かないし」

「そうかなあ……無くはないけど」


そんなジト目で見ないでおくれ。

三花ちゃんが無いと言えば無いのだろうね。


でも興が乗って来た。

ついでにもう一通も開けてしまおう。


「さて、次は猫の封筒……」

「いいよね、結姫は二通も貰えてさー」


猫柄の淡い封筒には淡い猫の便箋だ。

外身と中身のバランスが取れている。


三花ちゃんにグイグイ覗き込まれながら、「えいやっ」と二通目に目を通す。


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企比乃結姫さんへ


突然の手紙で驚かせてごめんなさい。

三年の景山です。


入学してから半年、高校生活には慣れましたか?

普段から頭が良さそうだなと感じているので、勉強は余裕だったりするのかな。

また、お話出来ることを楽しみにしています。


ここからは、お手紙を書いた本題を言います。

最近、企比乃さんのことをもっと知りたいと思うようになりました。


学校だけでは無くて、休みの日にデートをしたり、考えていることを共有したりしたいです。不安なことや分からないことがあれば、真っ先に相談出来るような関係になりたいです。


そういう一歩進んだ関係になるために、伝えたいことがあります。



僕と付き合って下さい。



良かったら返事を下さい。待ってます。


三年 景山 海晴


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は~…?!…~??はへ?




「え……え?」

「きゃー!!!!すごーい。ガチだ!」


三花ちゃんが大袈裟に飛び跳ねる。

ただの文字を書いた紙に、……手が震え始めた。


心臓が内側から肋骨を打ち破りそうな程に響く。動悸がする。

倒れてしまう程ではないけれど、らしくもなく三花ちゃんに抱きつく。


――全く理解出来ない。なんで、私?

――見たくない。だるい。

――あんなに知りたかった恋愛感情ってこういうこと?

――怖い。


二通目を見る前のドキドキした気持ちが、恐怖に変わっていく。


「はぁ、はぁ……」


景山君は一応知ってる。

ソフトテニス部とボランティア委員に所属してる三年生。部活もしてない私が、週に一回だけ暇つぶしに通ってる勉強会で、たまに勉強を教えてくれる。


自分で言うのもあれだけど、私は頭が良くて性格が悪いから、イジワルで難しい問題ばかりを聞いて、その度に頑張って考えてたっけ。


そういえば、三年生はこの前部活と委員会を卒業したから、しばらく会って無い。私のことが気になっているなんて、そんな素振り全く無かったのに。


自分事のように興奮冷めやらぬ三花ちゃんが言う。


「で、どうするの?」

「ど、どうする……って?」

「だから、二通もラブレター貰っておいて、両方無視なんてしないよね。ってこと」

「ちょっと待って。呼吸と思考を整える」


ふらっと階段に座り込むと、横に三花ちゃんも座ってくれる。


傍目には病人に見えるのだろう。階段を登って来る生徒が気にかけてくれるけれど、三花ちゃんが適当に答える。


「おっと、企比乃さんどうした?体調悪い?」

「ううん、多分大丈夫ー。成長痛かな」

「私めちゃくちゃチビだから身長分けて欲しいね。成長痛を感じてみたい人生だった…」

「女の勘によると、来年あたり伸びそうに見えるな」

「ありがとう!先教室行ってるね!」


大丈夫かどうかは私にも分からないけれど、「何の成長痛だよ!」と心の中でツッコム余裕くらいはかろうじてある。


「三花ちゃん、ちょっと考えるから放課後待ってて貰っていい?」

「うん。いいよー。私も一応ラブレター貰ってるし、どうするか相談しよっか」

「……ありがとう」







放課後が来るのが嫌で、何も身に入らない授業でさえ一生続けと思ってしまう。


――早く帰って寝たい。


意志に関わらず時間は進んでしまうもので、気づけば六限が終わり、HRも終わり、部活がある生徒は我先にと教室から飛び出していく。


――ああ、胃が痛い。


でも、私の中でラブレターをどうするのかはもう決めた。

後は三花ちゃんと答え合わせをするだけだ。


「結姫ちゃん来たよー。って顔色悪いね。今日は帰ろうか?」

「……とりあえず座って」


一つの机の前後に椅子を向かい合わせにして座る。


「三花ちゃんは決めた?」

「うん、決めるまでも無く」

「……そっか」


数秒の沈黙。

どう話をしようか考えていると、三花ちゃんの右手が挙がる。


「はい!私、考えて来ました。ゴミ箱の前に立って、"せーの"で要らない手紙を捨てよう!」


明確で分かりやすい良い案だ。

三花ちゃんらしい。


「分かった。それにしても、"せーの"好きだよね」

「あたぼうよ!」

「あたぼうって……何?」

「全っ然わからん!笑」


一緒に居ると気持ちが楽になる。

流石三花ちゃん。







教室の大きいゴミ箱の前。

一通の黒いラブレターを手に持った三花ちゃん。

黒と猫の二通のラブレターを両手に持った私。


互いにアイコンタクトをして、捨てる準備は万端。


「三!」

「二……」

「一!」

「「せーの!!」」


直後、ゴミ箱へ二通の手紙が投げ込まれた。


「なんで!?結姫?なんで!?おかしいよ……」


三花ちゃんは黒いラブレターをゴミ箱に捨てた。

私は、猫のラブレターだけをゴミ箱に捨てた。手には黒いラブレターを持ったまま。


「流石に説明してほしいけど。いいかな?」


小さく頷く。

もう決めた決断だ。何を言われようが変えるつもりは無い。


「昔から恋愛感情を知りたいって言ってるけど、その気持ちは今も変わってない」

「じゃあ、何で……」

「正直に言うと、景山君の手紙を読んだ時、凄く分からなくて怖くなった…。何で怖くなったのか、その時は分からなかったんだけど、一日考えて何となく分かったことがあって。それは、相手の気持ちがどのくらい大きいか分からなくて、前に話した時もそんな素振り全く無くて、私は全然そんなつもり無かったから考えたこと無くて。相手の気持ちが大きいことを想像したら…………、付き合うってことはその気持ちにOKを出すことだよね。…それが怖い」

「私もよく分からないけど、そういう不安さも含めて恋なのかも知れないよ?一回そういうつもりでデートしてみるとかさ」


不安そうな顔をする三花ちゃんに首を横に振ると、気づかずに表面張力一杯に溜まっていた涙が頬を流れた。


何故涙が流れているのか、自分でも分からない。どんなに感動する小説や映画を観ても、流せなかった涙が、今流れている。


これが恋なのだろうか?


恥ずかしくて裾で拭おうとした時だった。


――わ!!


私は三花ちゃんの胸に抱きしめられていた。背中をよしよしされる手の平が、包まれる胸と腕がとても暖かい。


「ごめんね、そこまで悩んでると思って無くて。気付いてあげられなくて。私は真剣なラブレター貰ったこと無いし、彼氏も出来たこと無いじゃん。普通、真剣なラブレターを選ぶじゃん。こういう時の気持ちがよく分からなくてさ。結姫が泣くの初めて見たから……」


親友とこんなにしっかりハグしたのは何時ぶりだろうか。これだけでもラブレターを貰って良かったと思える。


――落ち着く


しばらく、いや一生このまま、三花ちゃんと同化してしまいたいとさえ思ったけど、そういう訳にはいかない。


私は三花ちゃんにとっての良い友達でありたい。余計な迷惑は掛けない。


「落ち着いたから、もう大丈夫」

「よーし、よしよし」


顔を上げると、三花ちゃんはニコッと見つめてくる。


「ごめん……。じゃなくて、ありがとう」

「いいよ、貴重な涙頂きました。これ見て」


夏服のセーラーシャツの胸元がビッショリ濡れている。思ったより泣いていたらしい。


涙で胸を濡らした背徳感があって、ちょっとドキッと思ってしまった。私はダメな人間だ。


「乾かすの手伝う。体操服のジャージ持ってるから着替える?」

「いいのいいの。貴重すぎて洗いたくないくらい」

「汚いから洗ってよ。直ちに」

「どうしよっかなー。希少な液体だよ、これは」


ティッシュで涙を拭こうとしても邪魔されるので、シャツをパタパタして乾かすのをただ見ている。謎の時間があった。




大方乾いたかなという頃に、思い出したように三花ちゃんが言う。


「ん?ということは?景山君の猫のラブレターを捨てた理由は分かったけど、どうして黒のラブレターは捨てないの?普通に考えて最低のこと書いてあったよね。誰でも良いって」

「誰でも良いからいいんだよ」


「どういうこと?」

「恋愛はしてみたいけど、急に好意を向けられるのは怖いし、私から告白するほどの動機もない。黒封筒の匿名さんは、恋愛する気はあるけれど、私も相手も好感度ゼロから始められるでしょ。だから、怖くない」

「相手が変な人だったらどうする?」

「怖くなったら逃げる。先生に言う。それにこの学校の同級生に変な男子って居る?そんなにいないでしょ?」

「いるよ変な奴。結構居るよ」


そうなんだ…

ならば対策を立てるまで。


「当日三花ちゃんも来てくれるよね?」

「も、もちろんだよ!」


良かった、安心できる。

緊張が少し解れて、他事に気をつかう余裕が出てきた。


「そう言えば、今日部活どうしたの?」

「結姫の話をじっくり聞こうと思って、体調不良のズル休みです」

「これから部活戻るの?」

「戻らない戻らない、一緒に帰ろ」


やった。

一緒に帰るのいつぶりだっけ。


「帰りにファミレス行こうよ。この千円の臨時収入で」


封筒から出て来た紙幣をペラペラさせている。


「甘い物が食べたい……」

「ドリンクバーも付けよ!」

「物価上がってるから、千円で足りるかどうか……」

「足りるよ!足りなきゃ出すだけさ。不足分は奢るぜ」

「わお。イケメン過ぎる」


両手でハイタッチをして、一緒の帰路についた。



===========


週一くらいのペースで更新予定です。

草稿で10万文字は既に書いているので、カクヨムコン期間中にそこまでは何とか出したいと思ってます。


Xやってます。

画像生成AIで、登場人物をイメージして出力した画像を載せようと計画中です。

まずは結姫ちゃんから。


余談:

三花ちゃんは結姫ちゃんが捨てた猫のラブレターを、こっそり記念に持ち帰っています。

当然結姫ちゃんは気づいていますが、気付いていない振りをしています。

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