第11話 エナジードリンクにまつわる雑学大全
エナジードリンクは現代の生活に欠かせない存在となっていますが、その歴史や成分、健康への影響など、意外と知られていないことがたくさんあります。ここでは、エナジードリンクに関する雑学を詳しくご紹介します。
1. エナジードリンクとスポーツドリンクの違い
エナジードリンクは、エネルギーの補給や活性化を目的とし、主にカフェイン、タウリン、糖分が含まれています。短時間で頭をスッキリさせたり、疲労感を軽減させるために飲まれます。
一方、スポーツドリンクは、水分や電解質を補給するための飲料です。運動中や運動後に汗で失われた成分を補う目的で作られており、体への負担が少ない成分で構成されています。
エナジードリンクとスポーツドリンクは見た目が似ていますが、目的と成分が全く異なるため、混同しないよう注意が必要です。
2. レッドブルはタイ発祥だった
「レッドブル」はオーストリア発祥の飲み物として有名ですが、その元となったドリンクはタイで生まれた「クラティンデーン(タイ語で『赤い雄牛』の意味)」という飲み物です。
オーストリアの実業家ディートリッヒ・マテシッツ氏がこの飲料を見つけ、その味をヨーロッパ向けに改良し、1987年に「レッドブル」として販売を開始しました。これが世界的な大ヒットにつながり、今ではエナジードリンクの代名詞となっています。
3. タウリンの名前の由来と実際の成分
エナジードリンクに含まれる「タウリン」という成分名は、ギリシャ語の「雄牛(タウロス)」に由来しています。しかし、現在のエナジードリンクに含まれている タウリンは、ほとんどが人工的に合成されたものです。
そのため、「牛の成分が入っている」という誤解は正しくありません。
タウリンは疲労回復や肝機能の向上に役立つと言われていますが、エナジードリンクに含まれる量はそこまで多くなく、実際の効果は限定的だとも言われています。
4. カフェインの量はコーヒーと同じくらい?
エナジードリンクにはカフェインが多く含まれていますが、実はコーヒー1杯(約100mg)と同程度かそれ以下のものがほとんどです。
例えば、日本で販売されている250ml缶のエナジードリンクには、カフェインが80mg~100mg程度含まれています。
ただし、エナジードリンクは「短時間で飲みやすい」ため、つい何本も飲んでしまうことがあり、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。
5. 色が鮮やかな理由は?
エナジードリンクは鮮やかな青、緑、黄色など目を引く色をしていますが、これらはほとんどが人工着色料によるものです。
飲み手に「活力」や「エネルギー」を感じさせるために、鮮やかな色合いが選ばれています。特に海外製品では派手な色が多く、日本製品はやや控えめな色が主流です。
6. 日本では「栄養ドリンク」と区別される
日本では、エナジードリンクは「清涼飲料水」として販売されています。一方、同じような見た目の「栄養ドリンク」は、医薬品や指定医薬部外品として分類され、成分や効能が異なります。
例えば:エナジードリンク:レッドブル、モンスターエナジー
栄養ドリンク:リポビタンD、チオビタドリンク
栄養ドリンクには「医薬品成分」が含まれていることがあり、疲労回復などに対する効果がより明確に期待されます。
7. 砂糖の量がとても多い
エナジードリンクには、驚くほどの糖分が含まれています。例えば、250ml缶のエナジードリンクには、角砂糖約7~8個分(約27g)の糖分が含まれています。
飲みすぎると、肥満や糖尿病、虫歯の原因になるため注意が必要です。最近では、糖分を抑えた「シュガーフリー」タイプのエナジードリンクも登場しています。
8. 飲むと元気になるのは「気のせい」かも?
エナジードリンクを飲んで「元気になった気がする」のは、カフェインや糖分の効果だけではなく、心理的な「プラシーボ効果」も影響しています。
特に疲れている時にエナジードリンクを飲むと、脳が「エネルギーを補給した」と錯覚し、元気になったと感じることがあるそうです。
9. 過剰摂取は危険!
エナジードリンクを短時間に大量に飲むと、カフェインや糖分の過剰摂取により、カフェイン中毒や急性糖尿病のリスクが高まります。
特に海外では、1缶あたりのカフェイン量が非常に多い製品もあり、健康被害が報告されています。日本では食品衛生法によってカフェイン量が規制されているため、比較的安全です。
10. 世界一カフェインが多いエナジードリンク
アメリカなど一部の国では、1缶あたり500mg以上のカフェインを含むエナジードリンクも存在します。これはコーヒー約5杯分に相当します。
日本ではこのような高カフェイン商品は販売されていませんが、海外製品を購入する際には注意が必要です。
まとめ
エナジードリンクは便利で美味しい飲み物ですが、その成分や効果を正しく理解し、飲みすぎないことが大切です。特にカフェインや糖分の過剰摂取には注意しましょう!
適量を守って、日々の活力補給に役立ててくださいね!😊🚀
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