テーマ: プレゼント
スーパーに骨付きの鶏ももや丸取りが並んでいる。
あと、牛肉の塊とか、すね肉という普段並ばない
豪華な肉も並んでいる。
そうか、明日はクリスマスか。
実は、クリスマスもクリスマスイブも
あまり区別をつけていない。
だって日本人だし。
昔からよくわからんがいつもより豪華な飯を食い、
寝てると枕元に何かが置かれている日という印象しかない。
小さい頃の思い出というと、
朝起きた時、兄や妹の枕元にはゲームや
可愛いおもちゃが置いてあるが、
自分の枕元にはノートや文房具という消耗品が
置かれている日だ。
消耗品は小遣いから買っていたので、
嬉しいといえば嬉しいが、
きょうだいほど浮かれる気持ちになったことがない。
自分にとってサンタさんは縁のないものという
概念を結構幼い頃に学び、
無の心になることを覚えた日だ。
なので、割とどうでも良かった。
一人暮らしでデカいチキンは持て余すし、安くない。
晴れ舞台の裏側で大量に出たと予想できる
ハツとレバーをカゴに入れた。沢山入ってて安い。
あー、そうだった、忘れてた。
ペット用品の棚に向かい、
はじめて猫用のおやつを手に取った。
これは猫がめちゃくちゃ喜ぶらしい。
どうかなー、あいつ喜ぶかなあ。
動画で見た他の猫のようにうまうまと舐める姿を
夢想して顔が綻ぶ。
そうか、プレゼントってあげる楽しみがあるのか。
喜んでくれると良いなあ。
好みわかんねえから嫌がるかもしんねえけど。
プレゼントの意味について
はじめての発見をしたことに満足してレジを通ることにした。
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