死んだ若い日のために
昔の唄を聴いていて
悲しくなった
恋の思い出よりも
思い通りにならなかった生き方よりも
悲しい
若いということは楽しいことだ
その楽しさがわからないだけで
時間を失い、
これからの時間を迎えても
もう、それほど楽しくないのだ
大事なものは何もかも跡形も無い
私は遺跡を眺めるように
自分の若い日を思う
幼い日々が
そこでは全て死んでいるのだ
私はその灰色の葉脈を見つめる。
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