わらってみればいいだけだ

帰り道、明るい街のあかりのなかで

ふと思うことがある

時々何か違った道を歩いてきたんじゃないかと

明日のことを思うこともなく

テレビの光に照らされて

ここが僕のいるところなのかとおもう


何か嫌なことがあったとしても

それは僕はどこにも吐き出したりしない

嘘でもいいから優しくあれと

自分に言い聞かせて来ただけだ

気がつけば、僕は一人で揺られて帰る

ここが僕のいるところなのかとおもう


それでも僕はおもうんだ

わらってみればいいだけだ

「明日」にはだまされない

そんな言葉はいらないさ

ここがどんなに暗い道でも

僕にはここが大切なのだから


出口を探して歩いている

そんな時にはみつからないんだ

自分で顔を覆っていては

光は届かない

疲れ果てて力も尽きた時、

気がつくと、僕はそこに立っている

これが僕がゆく道なのかとおもう


それでも僕はおもうんだ

わらってみればいいんだと

「未来」もまやかしだ

そんな言葉はいらないさ

ここがどんなに険しい道でも

僕にはここが大事なのだから


ここがどんなに暗い道でも

僕にはここが大切なのだから

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