第4話
目を開けると知らない天井が目に入った。夢オチではなくなったな...と思いつつ起きあがろうとすると右腕に違和感を感じた。幼女が腕枕でスヤスヤと寝息をたてている、可愛いな。
「起きて、明るいうちに辺りを見に行こう」
もう少し寝かせてあげたいが、宿が今日チェックアウトしないといけないかもしれないし、早めに異世界がどんな雰囲気なのか触れておきたかった。
ベッドから起き上がって辺りを見回すとリュックサックのようなものを見つけた。中を見てみると服と瓶に入った水、銅貨が入った巾着袋が入っていた、ゲームの最初にもらえるアイテムのようなものか。
そんなことをしていたら女の子も起きてきたようだ、そういえばと思い質問してみる。
「お嬢ちゃん、お名前は?」
「...?」
「お名前無いのかい」
コクリと頷いた、ここは俺が決めるべきだろう。この子の特徴は...金髪、ワンピース、赤目、ロリ...よし、決めた。
「今からお前の名はローリエだ。いいかい、ローリエだよ!分かったら返事をするんだローリエ!」
「...!はい!」
月桂樹の葉を乾燥させた香料がローリエという名前だった気がする。月桂樹は「神聖さ、魔除け」の意味があるしなかなか悪くないと思う。
決してロリだからローリエではない、信じて。
「ローリエ、今日は街を散策して雰囲気を見に行こう。俺から離れちゃダメだよ」
そう言うと遠慮がちに手を握ってきた。あー可愛すぎる一日中撫でてやろうかな。
部屋から出て階段を降りるとフロントに男が座っていた、言葉が通じるか不安だったが言葉は通じたのでチェックアウトをした。俺とローリエの姿を見た瞬間ギョッとした顔をしていたが多分ローリエが可愛すぎるからだろう。
俺は異世界に胸を高鳴らせながらセカンドライフの第一歩を踏み出した。
転生する時に女神様がくれたのは最強スキルではなくちっちゃな女の子でした 日光アレルギー @nikko_allergy
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