第4話 重ねる

数日後、学校が休みでバイトも無い日、アパートに衣舞といた。


その日もとても綺麗で、ずっと触れていたかった。

でもそのうち耐えられなくなった衣舞に襲われた。


何故か衣舞は僕の体にキスして噛み付いてきた。

首にも…胸にも…背中にも…。

初めての快感に声を漏らしていた。


「なにこれ?糸引いてる。」

「気持ちよくて…」

「痛いことされてるのに?」

「はい……」


「…凄い。」

「根元まで入ってる…」



常時の中で、僕はいつも錯覚していた。

衣舞と、ママが重なって見えていた。

僕の…大好きなママと…。


(ママ……!!出る!!……)

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