第38話 親父が荒ぶてて草
「何ですかこれ」
ステラたちがカマッセイ邸にたどり着くと屋敷は異様な闇に包まれていた。
あまりの様子にミラが呆然とした声を上げるとステラは闇から酷く邪悪なものを感じ取り悪寒がし始めていた。
「とても嫌な感じがします」
「でも父様が中に」
『来ているな! わかるぞ! 悪魔が!』
ステラがカマッセイ邸に踏み込むのを躊躇い、ミラが呻くと、シドとミラの父──エドランの声が周囲に響き渡った。
声の音源に目をやると闇がどんどんと収束してドレスを着た貴婦人のような形をした黒い鎧が姿を現した。
『何よあれ』『もしかして前魔王?』『見てるだけで寒気が』『パパとママに会いたくなってきたんだけど』
闇から鎧が生まれる異様と鎧から放たれるプレッシャーにステラたちが気圧されると黒鎧がステラとミラの元に向けて四足歩行になって近づき始めた。
『来ました! 来ました! 来ましたよ! あなたの子供! 早く殺しましょうエドラン!』『わかっているミーア!』
「お父様……」
「っ!!」
鎧から聞き慣れない女──闇の大精霊の声とエドランの声が聞こえると実の父から剥き出しの敵意を浴びたミラが悄然とし、怯えつつもステラが召喚した天使を殺到させる。
『邪魔だ! 今も昔も私の邪魔をするゴミが! お前さえいなければミーアは死ぬことはなかったのだ! ミーアが蘇る今顔だけが似ている代替品のお前などもう必要ない!』
エドランが吠えると黒鎧が歪み、身体中から手が生えると天使を絡めとってそのまま接近してくる。
『それが親の言うことかよ!』『最低よ!』『おいやべえだろあれ!』『ちょっとゴキブリとか無理なんだけど!』
ステラの攻撃で精神的なプレッシャーから解放されたロイドたちが銃で一斉掃射すると貫かれて衝撃でぶらつきながら接近してくる。
『うあああああああ!!』
『『『アンディいいいい!!』』』
黒鎧は直前で体勢を崩し、ステラへの直進コースから逸れるとそのまま前転しながらアンディにぶつかり、アンディは吹き飛ばれ、叫び声が上がった。
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