第37話 デカすぎる自称ババアに遭遇してワロタ
『そこを退けぇぇぇ!!』
カマッセイ領に向けて進行し、ゲームで前魔王が出現する地点であるカマッセイ邸に向けて向けて進むと途中の前魔王が封印されていた祠の付近に前魔王がいるのが見えた。
膨大な神聖力を纏っている見たこともない鎧と戦っていることから察するに、あれで足止めを食らったということだろうか。
面識ないので素性は謎だが前魔王と対立していると言うことはとりあえずは味方か。
神聖力を使っておりおそらく教会の人間だと思うので可能性は低いがマシンガンの照準を前魔王から最短で移動させられる位置取りで構えることにする。
ちょうど前魔王も謎の鎧の対処に夢中でこちらにはまるで気づいてないし、絶好のチャンスだ。
今回のために用意した前魔王の専用の弾倉──一発目に実弾と二発目に土魔法で作った魔法の弾丸が込められた弾倉を装填すると連射する。
『ば、バリアが!? ウグ!? うああああああああ!!』
物理でしか破壊不可能の第一バリア、魔法のみでしか破壊不可能のバリアを破壊すると守るものがなくなった装甲に実弾が貫かれて前魔王が悲鳴を上げる。
『あらまあ……』
謎の鎧も驚いた声を上げて放心しており、攻撃はしてこなそうなので、念を入れて専用弾倉を使い切るまで撃ち続ける。
全て撃ち終わると前魔王の悲鳴は消え、バラバラになった残骸だけが残っていた。
あとは放心している謎の鎧だけか。
味方ならそれがいいが。
「見たことのない鎧だが教会の人間か?」
『その声はシドさんですか。私はマッセ教会にいるジンジャーです』
ジンジャーか。
声が若いな。
この世界はファンタジーな世界で加護の力で若返ったりとかもするから偽物だと断言はできないが。
第一俺の名前を知ってるしな。
とりあえず疑わしい部分は突いておくか。
「俺の記憶にあるシスターとは声が違うな」
『神聖力の影響で体が若干活性化しているせいです。信用ができないというのであれば武装解除して投降しましょう』
俺が問いかけるとそう言ってコクピットが開かれた。
中から三メートルくらいはありそうな巨女が現れて、地面に降り立った。
アウト寄りのアウトだな。
誰だ?
かけらもジンジャー要素がない。
穏やかそうなババアがいくらなんでもこんなプロレスラーみたいにはなるのだろうか。
若返った上で色々とバフがかかったらならんこともないのか?
考えても答えが出そうにないな。
鎧から降りて攻撃能力はないし、教会の本隊に拘束してもらってから真偽は確かめるか。
実際マザージンジャーのことについてそこまで詳しいわけでもないし。
───
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