第17話 カルゴ大尉との死闘

施設の正面で繰り広げられる雅史とカルゴ大尉の戦い。重装備の大尉は、その巨体に似合わない素早い動きで雅史に襲いかかる。


「お前の土鍋の力とやら、俺の前では無意味だ!」

カルゴ大尉が放つ一撃一撃は、地面を揺るがすほどの威力だ。雅史は土鍋を盾にしながらも、足元を狙われてバランスを崩しそうになる。


「確かに強いな…。でも、俺には土鍋だけじゃなく、パッタイがある!」

雅史は土鍋を素早く開き、瞬時に特製パッタイを作り上げた。具材が湯気を立てながら踊り、完成したパッタイを一口食べる。


「さあ、これが無敵のパッタイの力だ!」

雅史は冷凍パンティの刀「パンティブレード」を構え、反撃に転じた。


一方、施設の制御室では、玲奈がシステムのコアを無効化するための最後の操作を進めていた。大介は扉の外で押し寄せる警備員たちを迎え撃ちながら叫ぶ。

「玲奈!早くしろ!持ちこたえられるのはあと少しだ!」


玲奈は焦りながらも冷静に手を動かす。

「あともう少し!これで…よし、コアの防御プログラムを解除したわ!」


モニターに赤い文字で「システム無効化準備完了」と表示される。玲奈は大介に振り返り、力強く頷いた。

「これでいける!最後のボタンを押せば、パンティ絶滅計画は止まる!」


その頃、雅史とカルゴ大尉の戦いは佳境に入っていた。雅史のパンティブレードがカルゴの装甲に命中し、火花を散らす。

「お前みたいな奴にパンティを奪わせるわけにはいかない!」


カルゴ大尉は一瞬ひるむが、すぐに反撃に転じる。

「パンティを守るだと?そんなくだらない信念、俺が粉々にしてやる!」


大尉が背中から巨大な武器を取り出し、雅史に向かってエネルギー弾を放つ。雅史は土鍋を盾にしてそれを受け止めるが、衝撃で大きく後退する。


「くそ…こいつ、想像以上だ。」

雅史は体勢を整えながら、新たな一手を考えた。


その時、玲奈の声が通信機を通じて響いた。

「雅史さん、システムのコアを停止できるわ!でも、施設全体が自己防衛モードに入るから、すぐに脱出して!」


雅史はカルゴ大尉を見据えながら答える。

「分かった。だが、まずこいつを倒さなきゃ脱出は無理だ。」


玲奈が焦った声を上げる。

「時間がないのよ!あと5分で自己防衛モードが発動する!」


雅史は土鍋を開き、最後のパッタイを作り始めた。香ばしい香りが立ち込める中、彼は完成したパッタイを一気に食べる。

「これが本気のパッタイの力だ!」


雅史の身体がさらに強化され、その動きがカルゴ大尉を圧倒し始める。冷凍パンティの刀が敵の装甲を次々と砕き、大尉の動きを封じ込めていく。


「これがパンティを守る者の力だ!」

雅史は渾身の力を込めた一撃で、カルゴ大尉の武器を粉々にし、その巨体を地面に叩き伏せた。


カルゴ大尉は息を荒げながら、地面に崩れ落ちる。

「俺が…負けるだと…?」


雅史はパンティブレードをしまい、静かに言った。

「パンティを奪うための力なんて、本当の強さじゃない。」


玲奈からの通信が再び入る。

「自己防衛モードが発動する!早く逃げて!」


雅史はカルゴ大尉に背を向け、制御室へと急いだ。


制御室では玲奈と大介が待っていた。大介が急かすように言う。

「自己防衛モードが動き出す前に脱出しねえと、本当に死ぬぞ!」


玲奈が最後の操作を終え、全システムが停止するのを確認した。

「これでパンティ絶滅計画は完全に止まったわ!でも、施設全体が崩壊し始める!」


雅史たちは急いで施設の外へ走り出した。背後で響く轟音とともに、ノーパンティの本拠地が崩壊していく。


三人はギリギリのところで施設を脱出し、孤島の砂浜にたどり着いた。玲奈が大きく息をつきながら言った。

「やった…計画を止められた…!」


雅史は土鍋を背負い直し、夜空を見上げて静かに呟いた。

「これで一歩前進だ。だが、まだ終わりじゃない。ノーパンティを完全に壊滅させるまではな。」


三人は次なる戦いに向けて、決意を新たにしていた――。


(第17話 終わり)

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