第13話 幹部との対決!グリーヴァス卿の罠
雅史、玲奈、大介の三人が会議室に突入すると、そこにはノーパンティの幹部たちが不気味に並んでいた。中央に座るグリーヴァス卿は、余裕たっぷりの笑みを浮かべている。
「よくここまで来たな、泰雅史。そして、その仲間たちも。だが、これ以上先に進むことは許されん。」
グリーヴァス卿が指を鳴らすと、部屋の壁から武装した護衛たちが次々と現れ、三人を取り囲む。
大介が鼻で笑いながら構える。
「数が多いだけで脅すつもりか?そんなの、昔の俺たちには通じねえよ。」
玲奈はタブレットを構え、セキュリティの妨害を試みる。
「時間を稼ぐわ!雅史さん、行って!」
雅史は背中の土鍋を静かに下ろし、カウンターに立つように材料を広げた。
「俺の土鍋とパッタイの力があれば、こんなやつら怖くない。」
護衛たちが襲いかかる中、雅史は土鍋から取り出したパッタイを一口食べた。その瞬間、雅史の身体に力がみなぎり、動きが鋭くなる。
「これが無敵のパッタイの力だ!」
雅史は冷凍パンティの刀「パンティブレード」を取り出し、一気に敵の列を切り裂いていく。その圧倒的な力に護衛たちは怯むが、次々と新たな敵が押し寄せてくる。
「さすがだな、泰雅史。しかし、これがどうだ!」
グリーヴァス卿がスイッチを押すと、天井から巨大な機械が降りてきた。それは「パンティエリミネーター」と呼ばれる最新兵器だった。巨大な吸引装置が取り付けられ、その威力は工場のパンティバキュームをも凌ぐ。
玲奈が叫ぶ。
「それを稼働させたら、この街全体のパンティが消滅してしまう!」
雅史は冷静にパンティエリミネーターを見つめ、土鍋を構える。
「そんなもの、動かさせるわけにはいかない。」
パンティエリミネーターが稼働し始め、強力な吸引力が部屋全体に渦巻く。家具や装飾が次々と吸い寄せられ、三人も足を取られそうになる。
大介が叫ぶ。
「ちょっと待て、これじゃどうにもならねえぞ!」
雅史は土鍋から新しいパッタイの材料を取り出し、急いで調理を始める。玲奈が驚いて声を上げる。
「こんな状況で料理するの!?正気なの!?」
「俺の武器はこれだからな。信じろ。」
雅史は湯気を立てながら完成した特製パッタイを一気に食べた。その瞬間、雅史の身体がさらに強化され、吸引力をものともしない力を発揮する。
「これで勝負だ!」
雅史はパンティブレードを携え、パンティエリミネーターに突進する。機械の本体に向けて渾身の一撃を繰り出すと、装置が大きく揺れ、吸引力が弱まった。
グリーヴァス卿が動揺した様子で叫ぶ。
「おのれ、雅史!だが、俺が自ら相手をしてやる!」
卿はアーマーを装着し、雅史に向かって突進してきた。二人の激しい戦闘が始まり、会議室全体が揺れる。
雅史は土鍋を盾にしながらパンティブレードで応戦し、玲奈と大介もサポートに回る。三人の連携が次第に効果を発揮し、グリーヴァス卿を追い詰めていく。
やがて、雅史の渾身の一撃が卿のアーマーに直撃し、装置が爆発を起こした。
「ぐはっ…お前たち、ここまでやるとは…!」
グリーヴァス卿は崩れ落ち、パンティエリミネーターも完全に停止した。
玲奈が息を切らしながら言った。
「これで計画は止められた…!」
雅史は土鍋を背負い直し、静かに呟く。
「これで終わりじゃない。やつらの本拠地を完全に潰すまで、俺たちの戦いは続く。」
三人は疲れた体を引きずりながらも、次なる戦いに向けて決意を新たにした。
(第13話 終わり)
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