第9話 新たな刺客!パンティハンターの襲来

パンティバキュームの破壊から数日後、雅史と玲奈はカフェ「パッタイ・タイムズ」に戻っていた。店内は戦闘の後片付けも終わり、静けさを取り戻していた。


玲奈はノートパソコンを開き、ノーパンティの次なる動きを調べていた。

「パンティバキュームを止められたのは大きな成果だけど、まだ組織全体を壊滅させたわけじゃないわ。」


雅史は紅茶を淹れながら答える。

「ああ、やつらは簡単には諦めないだろうな。特にあのグリーヴァス卿、何か次の手を考えてるはずだ。」


玲奈が深刻な顔で画面を見つめていると、新たな情報が飛び込んできた。

「これを見て!」

玲奈が見せたのは、街中の監視カメラ映像。そこには、鋭い眼差しを持つ謎の男が映っていた。黒いスーツに身を包み、背中には奇妙な形状の武器を背負っている。


「誰だ、こいつは?」

雅史が眉をひそめると、玲奈が説明を始めた。

「この男は“パンティハンター”と呼ばれている、ノーパンティの最強の刺客よ。彼はグリーヴァス卿の命令で動き、世界中のパンティを破壊する任務を遂行している。」


雅史は土鍋を手に取りながら不敵に笑った。

「最強の刺客ね…。いいじゃないか、一度腕試しといこう。」


その夜、カフェの周囲が不気味な静寂に包まれた。雅史は店内で土鍋を整備し、玲奈は隣で緊張した面持ちで待っていた。


突然、カフェの扉が勢いよく開け放たれた。冷たい風とともに現れたのは、監視カメラ映像に映っていた男――パンティハンターだった。


「お前が泰雅史か。パンティを守ると噂の馬鹿げた男だな。」

パンティハンターは背中から奇妙な形の武器を取り出した。それはパンティを切り裂くために特化した特殊な剣、「アンチパンティブレード」だった。


雅史は土鍋を背負い直し、冷静に立ち上がる。

「ああ、俺がその馬鹿げた男だ。お前みたいなやつにはパンティを触らせない。」


パンティハンターは素早く動き、アンチパンティブレードで雅史に襲いかかった。雅史は土鍋を盾にして攻撃を受け止めるが、その衝撃は想像以上だった。


「この剣は特別製だ。お前の武器じゃ防ぎきれないぜ!」

パンティハンターは攻撃を連続で繰り出し、雅史を追い詰める。


「くっ…確かに手強いな。」

雅史は冷静に後退しながら、土鍋からパッタイの材料を取り出し始めた。


「こんな時こそ、パッタイの力だ!」

素早くパッタイを調理し、一口頬張ると、雅史の身体が再び強化される。力がみなぎり、パンティハンターの動きを見切ることができるようになった。


「これで反撃だ!」

雅史は冷凍パンティの刀を取り出し、パンティハンターに立ち向かった。


二人の戦いは激しさを増していく。雅史の重量級の力強い一撃がパンティハンターを圧倒し、冷凍パンティの刀がアンチパンティブレードを砕く音が響いた。


「馬鹿な…この俺が!」

パンティハンターは膝をつき、敗北を認めるしかなかった。


雅史は刀を収め、パンティハンターに向かって言った。

「パンティを狙うのはこれで終わりにしろ。次は容赦しないぞ。」


パンティハンターは苦い顔をしながら立ち去り、工場の方角へと消えていった。


玲奈が駆け寄ってきた。

「すごい…本当に勝てるなんて!」


雅史は紅茶を一杯淹れながら笑った。

「次はもっと手強いのが来るだろう。それまでに、新しいパッタイのレシピを考えておかないとな。」


二人は次なる戦いに備え、静かに作戦を練るのだった。


(第9話 終わり)

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