4 ご神域
あと、学校
その
しんしんと雪が降り
風の
こうして外を見ると、朝から
でも、この雪は、雪だるまに
それだけで、
そうして、雪だるまを
でも、
わたしも、そこまで大きな雪玉を作る
やっぱり、
職員室の
「
……
「はい。
校長先生と裏方さんで、鱒を
「
おーい、
「
あの、この雪
「そうだね。
もう、
でもね、裏方さんたちが
「はい、校長先生。さようなら……」
校長先生は、
どちらの
わたしの
そこは小学校の
そして、
教員住宅へ入る。
その二
二階のお隣は、裏方さんのサテライトオフィス。
三階・
もう、
まあ、
冬で、この雪
ただし。
でも、「スクールゾーン」とか。
「
「
そういう小学校の
【
【
【死ヌ
【ココハアノ
うーん。
ちょっと、校長先生の
こんな
でも、そんなことは
T字路の、わたしが
その柵の向こう側には、大きな大きなコンクリートのブロック
それがただ、
それでも、わたしの通学時間
でも、お
だから、今日は、わたしを通せんぼして。
「お
この
201号室に
「サラダ
「冬用の
「え?」
「
お不動さんの
そうして、
それから、お堂の後ろにうずくまる。
人の
車のエンジン音はコンクリートの
「止まりなさい!
「いや。アンタこそ、何だよ?」
「
「
何かあってからじゃ
そこへ、裏方さんのボスが
通行止めの柵を乗り
柵の向こうには、
「佐藤。
駐屯地
「
「
市ヶ谷も、いろいろ
だが、
システム運用の
「
菖蒲さんの、
ズーズーズーッドン。ゴト。
お
「……ここ、
気をつけなきゃ」
「……そうですね」
「わたしが『ここは演習場だ』って
「はい」
「
「はい」
「でも、わたしが何か不
わたしからも、桂川先生に話しておきます」
「……では、
「家」は梅子さんが
わたしにあれこれ聞かずに、それでも、
夕食の時間になって、梅子さんが201号室を出て行って、わりとすぐ。
桂川先生が帰宅した。
それから、お面を外して。
玄関の前で両手で
桂川先生は外靴をきちんと
「大丈夫か!」
「大丈夫です。
自衛隊っぽい人か、
まあ、
裏方さんの佐藤 菖蒲さんがお不動さんの後ろに隠れててって
声だけ、聞こえた。
それだけです。
あっ、それだけじゃ無かった!」
「おいおい、それ
「校長先生がボスさんと『鱒釣りに行った。鱒、食べなさい』だって。
裏方さんがさばいてくれて、お
「クリームシチューか?」
「みそ
「
だがな、やっぱり、
和が合う」
桂川先生用の「どんぶり」に鱒
わたしのは子ども用の
きっと、梅子さんも、
こういうの好きそう……。
「「いただきます」」
台所そばの食
給食のお
どちらも
「そうそう。
いきなり入ってきた人たちが言ってたけど。
弾倉紛失したんだって」
「……」
「大丈夫。
わたしは見られてない。
でも、止めたのが
桂川先生の食べるスピードが
「ここはご
「……そうだな」
わたしもモタモタ食べる気になれず、
食器を
お
ピンポーン。
ピンポーン。
わたしは
桂川先生も、お面をつけて、わたしがお風呂
「あっ、お面つける?」
「いや、子ども
「はーい」と、
子ども部屋には押し入れが二つあって。
「押し入れに居てくれ」とは言われない。
「押し入れに隠れて」と言われたら、隠れるのは
でも、この「家」には、わたし一人だけのためのシェルターがある。
呼び鈴が
それがこの「家」での
「
こんな時間にか?」
「今、校舎を抜き
あちらへの
「……
「はい。それは無理です。
わたしの
「菖蒲さんは
「はい。
自衛隊からここへ
「しばらくは、佐藤
「ですが。
今までも、自衛隊とは
如角も、
あと、少しで、
「もしもの、
如角さんの放課後の下校時
「如角とわかって、
「こら、菖蒲。
話を
すみません、桂川先生。
副師団長の訪問、視察はありえません。
ここのシステムは師団に無
ただ、
そこから。
「……はい。
わかりました」
どうやら、
「
お付きの
「弾倉が無くなったのは、そもそもここの視察
「だとしても、もう
桂川先生と、如角さんは。
「元夫
嗚呼、菖蒲さんの元
わたしも会いたかったな。
ドライタオルのおかげで、
大丈夫。
冬にはよくあること。
でも、すぐ
雪がいっぱい積もっていくのを
なんにも、
ここは、ご神域。
人が居て良い場所じゃない。
でも、人が隠れるには、人を隠すには良いところ。
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