第7.5話 花束屋にて
サイキとアンナが花束屋を出た後、店にはシーカとロイドが2人ぽつんと取り残されていた。
シーカは何やら爪のお手入れをしておりロイドが声をかける。
「本当に店の女の子と寝ずに私と寝るつもりか?随分と余裕ありそうだけど……」
「当たり前だろ。てかおまえ男と寝た経験はあるのか?ないならリードできるが」
「職業上、男と寝た経験ぐらいある。そろそろベッドに行くぞ」
2人はある一室に通された。普段は女の子たちの仕事部屋なのだが特別に貸し切ったのだ。
ロイドがお湯を用意している間にシーカは部屋を軽く物色した。部屋の中にはプレイするためのガイドブックや男性器を模した大人のおもちゃなどが綺麗な状態で引き出しに入れられていた。
ベッドで物色しているとロイドが服を脱いできてシーカを押し倒した。
「さっさと始めるぞ。妻を待たすわけにもいかんからな」
「せっかちめ。誰が俺をリードさせるなんて決めたんだ?」
シーカの手が黒い枝のように変形し彼の心臓めがけて犯すように刺した。
「!!!」
「おっと動くなよ。変に動いたら心臓に棘が刺さって一発お陀仏だ。」
油断していた。シーカのことを自分より小柄で簡単に組み伏せることができるという自負が油断を招いた。だがこんなところで死ぬわけにもいかない、ここはあいつの言うことをいったん従うしかない。
静かに開放したロイドは逆にシーカに押し倒されてしまった。心臓を握ったままシーカは部屋の引き出しからおもちゃを取り出した。そして用意されたローションを片手で器用にとり彼の尻の穴に挿入した。
「へえ、すんなり入るじゃん。奥さんともこういうプレイしてるの?」
「し……してない」
反抗しようにも心臓を物理的に掌握されていて素直に答えることができない。そんな様子を見たシーカは彼の心臓をちょっと握ってやる。
「~~~!!!」
「お?勃ったのか?ヘンタイさんめ」
口ではいくら否定しても体は特に下腹部は勃起しておりロイドは恥辱感に襲われそうだった。
「目的はお前の喘ぎ声をみんなに聞かせること。まともなプレイじゃないことを覚悟しとくんだな」
体内の枝が伸びる。その感触が心臓だけではなく、食道や胃にも伸びてきて内臓を触れられるたび、おもちゃを動かされて初めての気持ちよさに襲われかけていた。もちろんシーカはロイドの息子を激しくしごく。
内臓を触れられる感覚でついにロイドは達してしまった。魔人族でも精液は白い。シーカはそれを掬い取り口の中へ消してにっこりとだがどこか意地悪そうに微笑んだ。
「こっから本番と行こうか」
シーカは心臓から手を離した。これを好機とばかりにまだ頭がふわふわしているロイドがシーカのことを組み伏せようとした時だった。
彼はシーカの前で倒れてしまった。なんだか体も熱い。媚薬は飲んでない。
「俺を組み伏せようなんてまだ考えてたのか。残念、内臓触ったときに媚薬入りの錠剤を仕込んでおいたんだ」
体内に直接媚薬を入れられたロイドはなんとか理性を保つことで精いっぱいだった。しかしすぐシーカに背後をとられてしまった。
「お楽しみはこれたらだぜ」
ベッドの上で座らされたロイドの頭にシーカは両手を先程の同じように手を枝のように変形して彼の頭に手をかけようとした。
「待ってくれ!そこだけはそこだけはやめてくれ!頼むから!」
必死に懇願する彼を見てシーカは顔を近づけてささやいた。
「いい子にしてれば気持ちよくなれるぜ。だから黙って喘いでろ」
彼の頭に枝が伸びる。頭蓋は硬かったが進めていくと柔らかいモノに到達した。
「あっあっ、ああああ……やめっや゛め゛でぐれっ」
「脳みそ犯されるのは気持ちいいだろ?」
「い゛っイ゛っぢゃう~。だずげでおかしくなっちゃう~////」
「いい声だ。ついでに息子でもしごいてみろよ」
先程までの威勢の面影はなく、ただただ快楽を求めるメス豚のようになっていた。もう自発的にしごいており、白濁した液体を情けなく出し続けている。
目的の嬌声は窓を開けているのかおそらくポリゴンファクトリー以外の住民にも聞こえわたっているのだろう。
脳を犯すたび、彼の嬌声が上がり続け、下腹部から液体を出し切った彼にシーカは
「今日はここまでにしようか。また会った時にやろう」
「まだま゛だやれますぅ~もっとやっでえ~」
「これは検証ックスなんだ。今日はここまでな今日は休んでな」
興奮状態のロイドに鎮静剤を打ったシーカは彼をまるで子供のように寝かせた。
寝ているロイドを傍目にシーカは行為の後片付けに手を出し始めました。
「ご主人は難攻不落そうだったけどあんたは楽に落とせた。これからも期待しているぜ」
そう言ってシーカは寝ている男に軽い口づけをした。シーカも疲れたのかロイドのそばで寝てしまった。
シーカが目を覚ますとそばにいたはずのロイドがいない。さすがに寝すぎたのかとりあえずあたりを見回してみると扉があいた。
「起きたか。トーストとスープ作ったんだ、食べていくか?」
「ああ、悪い。いただくぜ」
「昨日のことは気にしないでくれ。……だが」
「だが?」
「また会えないだろうか。今度は検証……じゃなくて」
「ご近所さんだからまた会えるぜ。あっいけねえ、そろそろサイキの兄貴たちが来る。スープいただくぜ」
シーカは朝餉が乗ったお盆を手に部屋を出たのだった。
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