第8話

優弦は、診療所の向かいにある砂浜に座っていた。

空には満天の星が輝いている。

「優弦、此処に来た事後悔してるんじゃな

い?」

隣には瑠加が座っていた。

「瑠加、どうして島の人達はこんなに医者を嫌うの?」

優弦はその事を瑠加に聞いた。

「優弦、私がこの島に来てから6年の間に何回医者が変わったと思う?」

「さあ…… 」

「22人よ。早い先生は1ヶ月でいなくなった。いい加減な診療して患者を死なせ掛けた医者もいれば、昼間から酒浸りだった医者もいた」

「瑠加…… 」

「島の人達はもう医者を信用しなくなったの。無理もないと思う」

「それでいいのか……?」

優弦は瑠加の顔を見つめた。

「…… 」

「俺は諦めないよ。瑠加。必ず方法があるはずだ」

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