第13話

「それは良かった」

優弦は柔らかな笑顔を見せた。

「時田君の事も認めたのか?」

「うん」

水曜日の夜、瑠加は優弦のマンションに来ていた。

「良かったじゃないか!瑠加!」

優弦は満面の笑みを浮かべた。

「ありがとう。優弦」

瑠加は目を潤ませている。

優弦はそんな瑠加を見ながら胸に不安が過る。

父さんは何を企んでいるんだ……

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