第14話

「母さんに会って欲しいんだ。今度の日曜日はどうかな?」

篤哉の言葉を聞いて、瑠加はドキドキしてい

た。

「ちゃんと瑠加を母さんに紹介したいんだ」

「うん」

瑠加は頷いた。


「彼ママに会うんでしょう?きちんとしたワンピースとかの方がいいよ」

西島翠はそう言いながらワンピースを瑠加の前に合わせて行く。

翠は同じ医学部の友人である。

「柄より無地の方がいい。薄いピンクは

どう?」

翠はそう言ってズラッと並んでいる中から1枚のワンピースを取り出した。

首元が丸く空いていてさり気なくレースが施してあるデザインだ。

「可愛いね。ちょっと着てみようか」

瑠加はそう言うと、ワンピースを持って試着室に入って行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る