第11話

バイトに戻ると、箱からコミックを棚に並べ始めた。

早速待ち兼ねたように客が手に取っていく。

「有難う御座います」

篤哉は明るい笑顔を見せると、作業を続けた。


水曜日……

夜の10時30分に帰っても、家には誰もいなかった。

瑠加はホッと息を吐き出した。

早速、シャワーを浴びる。

今日も家族の誰にも会わなかった。

瑠加は机の前に座った。

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