第10話

「篤ちゃん、これお願い」

北陽大学から徒歩1分の所にある書店で、篤哉はバイトしていた。

篤哉は苦学生なので、バイトして少しでも学費を稼いでいる。

出版社から届いた雑誌に付録を挟んでビニールでコーティングする。

そして棚に並べて行った。

書店の仕事はなかなか忙しい。

お客さんがレジにやって来た。

北陽大学の学生だ。

「980円になります」

雑誌を袋に入れて、客からお金を受け取る。そして本を渡して釣銭を出す。

「有難う御座いました」

「篤ちゃん、変わるから食事行って」

「はい」

篤哉は近くのお好み焼きの店に行った。

ここのお好み焼きはソースが美味い。

「未来のお医者さんにしっかり栄養つけてもらわないとね」

篤哉のお気に入りはミックス焼きだ。

エビ、イカ、豚肉が入ってボリュームがある。

「はい。篤ちゃん」

奥さんが、ミックス焼きをテーブルの上に置いた。

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