第38話
ひとまず部屋で楽な服に着替えてから戻ると英梨さんが温かい飲み物を用意して待っていてくれた。
「これは、レンジだから大丈夫だよ。火は苦手だけどレンジを使えば温かいのも作れるんだからね」
自慢気に胸を反らしてしたり顔をしているが、薄着で胸を反らしているのでそのボリュームがなんとも暴力的な揺れを起こしている。あれってブラをしているのか?なんか揺れとか柔らかさの伝わり感がやばくないか?
「どうしたの?なんか顔があかくなってるけど?」
英梨さんが固まってしまった俺に気づいて心配して前かがみになり俺の顔を覗き込んでくると、更に不味い状況になってしまう。薄着で胸元が緩くなっているからか谷間がどんどん目の前に近づいてきて見てはいけないとこまで見えてしまいそうになる。
英梨さんはいわゆるブラトップ?キャミソールとブラが一体化したやつを着ていて普段はそのたわわに実った果実をしっかりとしたブラで支えているが、今は家で油断でもしているのかブラをしていないので丸見えに近い状態になってしまっていた。
「いや、だっ大丈夫だからほらほら戻って」
明らかに不満そうな顔をしながら戻るが、何も言わず我慢した俺を褒めてもらいたいくらいだ。気を取り直して俺は今日見た物件の詳細が書いてある書類を広げて分かった範囲で話していく。
「こっちの3件は距離的にこことあまり変わらないかな、まー場所はバラバラだけど」
「だったらこっちの一件は?」
「こっちの一件は学校との距離が今より近くなるんだけど……」
「だけどどうしたの?敬斗さん言わないと分からないよ?」
「そうだね、ここは通学路に面してる家だから端的にいえば俺との関係がバレる可能性が高いというかむしろバレるのが時間の問題だと思う」
「……そうなんですね、けどそれってなんか問題ありますか?」
英梨さんの反応はこちらが思っていたのとは違い拍子抜けしてしまう。
「ん〜問題は無いといえば無いんだけどその、えっとだね一般的に見て英梨さんはカワイイとかキレイな部類に入ると思うんだ。そんな女の子の家が学校の近くだと分かれば絶対に話題になるし、そんな家から見たことの無い男が出てきたらみんなはどう思うかな?いくら法で結婚とか認められていても世間では冷たい目で見られるかもしれない」
「周りなんて関係無いです!!私にとって敬斗さんは頼りになる優しい人で頼りがいのある素敵な男性なんです。敬斗さんのことをまったく知らない人になにを言われても私は気にしません、むしろ私が敬斗さんの素敵なとこを伝えてみせます。だから敬斗さんは自信持ってください。私のそのこっ婚約者なんですから」
顔を赤くしながらも俺のことをこんなに思ってくれる英梨さんをもっともっと大切にしなきゃと心に誓った。
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