第33話
「さてさてそれじゃそろそろお店も開く頃だし私たちも出ましょうか?今日で部屋が見つかるとは思わないけど目安は付けたいわね」
「部屋なんて簡単には見つからないだろうけど拓真さんの話もあるし早くなんとかしたいけどね。流石に学校とかは人目があるだろうから下手に手は出してこないだろうけど」
「そうね、あんなかわいい2人に手を出そうとするやつなんてお断りよ。敬斗あの2人を絶対守ってあげなさい」
「もちろん、そのつもりだよ。英梨さんもゆいちゃんも二人とも守ってみせるよ。大事な家族なんだから」
「たくましくなったわね、その姿をが英梨さんに見せてあげたらいいのに」
「それは勘弁してよ、千鶴さんの前だから言えてるだけなんだから。まだまだこんな姿恥ずかしくて見せるなんて無理だよ」
「英梨さんなら素直に喜んでくれるわよ。ゆいちゃんは面白がってからかってくるかしら」
「ゆいちゃんなら有り得そうだから笑えないな、さてこっちも用意出来たから向かおうか」
二人とも出かける支度を終えたのでさっそく部屋を探しに出かける。
「いらっしゃいませ、街角不動産へようこそ」
俺達が来たのはこの辺で人気な不動産屋だ。取り扱う物件の数もさることながら手続きの早さ、各種条件の交渉など有能だと人気のある所だ。
「今日探しに来たのは三人暮らしで防犯対策がしっかりしているのが絶対条件でなるべくキッチンとか広めな所があれば嬉しいだけど」
千鶴さんが最低限の条件を伝えて担当者がそれに合う物件を探していく。
「そうですね、最近は物騒なことも増えましたし防犯対策をしっかりした物件が増えてきております。その中で選ぶのでしたらこちらはいかがでしょうか?」
担当者は条件に合いそうな物件をピックアップしてすぐに5件の候補を見つけてくれた。
「こちらはまず警備の者が常駐しておりフロントの者が入室を管理しております。その分お値段の方はこのように」
その値段を見ると千鶴さんと2人で顔を見合わせ首を振る。
「他の4件は先ほどとは違い警備とかは常駐しておりませんがフロントに入る時にまず鍵もしくはパスワードが必要になります。お値段については先ほどより下がり部屋によりますが最低このぐらいからになりますがよろしいでしょうか?」
今度の値段はなんとかこちらが希望する範囲で収まったのでこの中から決めようと話になった。候補も決まったので詳細をプリントアウトしてもらい今日の夜にでも2人にも見てもらおう。
「ありがとうございます。またのご来店をお待ちしております」
無事候補の目安が決まったのは幸先がいい。2人はどんな部屋を選ぶのか楽しみだ。
「さて、次はあなたの寝床ね。今後お客様用にも使えるようにしっかりしたものを買いましょうか。これは私が買ってあげるから安心しなさい、いずれ新居に行ったら私も使うかもしれないしね」
千鶴さんが買ってくれると聞いてラッキーだと感じてしまう。寝具はなんだかんだといい値段するからな
「ん~~満足するの見つかったから良かったわ。私が使う時が楽しみだわ」
不動産を出たあと近くのモールに入り寝具を買いに来たが千鶴さんのこだわりが思ったより強く決まるのに1時間以上かかった。やはり女性の買い物は覚悟が必要だなと実感した。
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