第31話
闇に包まれていた外がだんだんと明るくなり外からの日差しで目が覚める。
ふぁー流石に慣れないソファーで1日寝たら体がバキバキだ、今日中になんか対策立てなきゃな。体をほぐしながら眠気覚ましのコーヒーを淹れる為にお湯を沸かし始めると千鶴さんが部屋から出てくる。
「あら、おはよう早いわね!もしかしてコーヒーとか淹れたりする?私もお願いしていいかしら?」
「おはよ千鶴さん、砂糖とミルクはどうする?」
「ブラックでいいわよ、それにしてもあの二人よっぽど敬斗のことを信用してるのね。ものすごいカワイイ寝顔していたわよ。あそこまで安心しきって寝れるなんて」
「そうですか、まっ信用されて悪い気はしないな。俺の料理も笑顔で食べてくれるし」
「あなたの両親も似たようなこと言っていたわ。俺達の料理で笑顔になってくれるのが嬉しい、この笑顔があるから料理を続けられるってやっぱり親子は似るものなのね」
その言葉に少しむず痒くなってしまう。こんなところで両親との繋がりを実感してしまうなんて。
「はい、コーヒーこのまま朝ごはんも作るから飲んだら二人を起こしてもらっていいかな?流石に俺が起こしにいくのは問題ありだし」
「あらいいじゃない、カワイイ寝顔見に行ったらいいじゃない?見に行ったくらいで嫌われることなんでないわよ」
「例えそうでもいきなり行く勇気は俺にはないよ、行ってくれたら好きなおかず一品作るからさ」
「は〜仕方ないな、それなら特製オムレツをみんな分作りなさい。敬斗の代わりに二人のカワイイ寝顔独占しちゃうんだからね」
「了解、特製オムレツ喜んで作るよ。そうなるとメインはパンにしようか」
「ん〜朝からご飯作ってもらえるなんて贅沢だわ、普段は作る側だし」
「ここにいる間は作るからのんびりしてよ、俺がいない時は二人をみてもらわないといけないし」
「そうね、そうさせてもらうわ。二人が学校の間に引っ越し先とか見に行きましょうか。なるべく近場で転校とかしないようにするから」
「確かに、転校とかは大変だろうしそれも考えていいとこがあればいいけど」と話していると千鶴さんが起こす前に二人が寝ぼけ顔で起きてくる。
「むにゃっおひゃようございます。敬斗さんベッド占領しちゃってすいません。敬斗さんは、寝れましたか?」
「おはよ、大丈夫だよ。さっ朝ごはん作ってるから顔とか洗ってきなよ」
「は~い朝からいいーニオイは〜敬斗さんのご飯をこんなに堪能出来るなんて幸せすぎましゅ」
「ケー兄のご飯なんだろうな、楽しみすぎて起きちゃったよ」
二人とも朝からご飯楽しみにしてくれてるし気合い入れて作るか、しかし英梨さんは朝が弱いみたいだな!ましゅとかカワイイな
それから顔を洗ってシャキッとした英梨さんが来てからご飯を仕上げていく。千鶴さん希望のオムレツにサラダ、ヨーグルト、パンとシンプルだがオムレツには細かく刻んだ野菜やひき肉を入れているので
「うーんケー兄のご飯たまらない、この前のオムライスもそうだけどこのオムレツも美味しそう」
「ゆいちゃんは、卵料理好きそうだね。色々これから作ってみるよ」
「はう〜このオムレツ中に色々入っていてボリュームたっぷりです。卵料理なのにお肉に野菜に色々入っていて凄いです。口の中が幸せすぎます」
「オムレツ一つに嬉しいな、サラダはこれを使ってよ。ドレッシング作ってみたから」
市販のドレッシングもいいが手作りのほうが味の濃さも調整出来るし、アレンジもしやすいのでサラダを作るときはなるべく作るようにしている。
「今日のドレッシングはシーザードレッシングとわさび風のを作ってるから」
「私シーザーにするー、なんか高級な感じがして好きー」
「では、私はわさび風にしますね。楽しみです」
そんな感じで朝から賑やかな食卓になった。こんな賑やかな朝食がこれから続いていくんだな。
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