第28話
う〜、ケー兄にイチゴパンツ見られちゃったよ、お気に入りだけど子供っぽいとか思われなかったかなー。……恥ずかしくて走って逃げちゃったけどこれじゃぁお姉ちゃんになにも言えないな。
溜息を吐きながらお風呂に入るために脱衣場に入り服を脱ぎ始めるとそこには見慣れてはいるが、やはり見るたびに溜息をつかせる物があった。ゆいはそれを手に取り自分の胸に引き寄せる。
お姉ちゃん私より確かに背はまだ高いけど、でもあの身長でこのブラは凶器というより兵器だよね。しかもまたサイズ上がってそうだし、私なんてまだまだ絶壁なのに、お姉ちゃんみたいにちゃんと育つか不安だよ……
誰か入ってきたのかな?音がしたけど、このタイミングで来るとしたらゆいだよね?敬斗さんは来るわけないし、いきなり千鶴さんも裸の付き合いとかは流石にないと思うけど、それにしてもきれいな人だったな〜千鶴さん。敬斗さんの保護者ってことはお義母さんみたいな存在だよね、つまりそれは敬斗さんと結婚したら私のお義母さんにもなるってことじゃん、これからのことを考えると少しでも仲良くなったほうがいいよね。うん、お風呂から上がったら声をかけてみよう。
「お姉ちゃん、私も一緒に入るねー」
「やっぱりさっきの音はゆいだったんだよね、いいよ入っておいで」
ガチャっと扉を開けて浴室に入るとお風呂に浸かっているお姉ちゃんがいたが、それよりもまず目に入ったのはやはりあの兵器だ。温泉とかでよく聞いたりはするけどやっぱりあれだけでかいと浮いちゃうんだ、妹の私から見てもあれはヤバすぎる。ケー兄もあれで迫られたら………
「どうしたのゆい、そんなとこで固まっちゃって。ほら、早く体を洗ってお風呂入りなよ」
「う、うんそうだね。これがケー兄の使ってるやつか〜、一緒に住むなら私たちのも買わなきゃだね、それともケー兄と同じ匂いに包まれたい?」
「そっそんなことないよ、男物と女物は色々違うし、そこは敬斗さんと話してちゃんと決めよ。あくまで私たちはお世話になっているんだから」
「は〜い、それにしても千鶴さんきれいな人だったね、それに優しくてすぐ仲良くしてくれていい人だよ」
「そうだね、千鶴さん優しそうだよね。仲良くなっていけたら良いな、敬斗さんのこと色々知ってそうだから聞いてみたいし」
「うん、ケー兄も私たちと同じで両親いなかったんだよね。千鶴さんがきっとお義母さんみたいな人なんだよね。ケー兄が優しいのは千鶴さんを見てきたからなのかな?」
「そうかも知れないね、私達の場合は違うけどね。あの人が私達が家にいないと知ったらなにをするか分からないから不安はあるけど、拓真さんって人がなんとかしてくれるって敬斗さんも言ってたし信じて待ってよ」
「うん、私はお姉ちゃんとケー兄を信じるよ。体も洗ったし久しぶりに一緒にお風呂入ろう。ケー兄に代わってその風船みたいに浮かぶパイを私がかわいがってあげるよ」
「えっいや、ちょっとそれはいらないかな、やっちょっとゆいダメ、ダメだってばー」
なんかお風呂が騒がしいな、姉妹だから仲良く入ってるってことかな
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