第25話

「は〜ケー兄これは聞かなくても分かるよ今日はカレーだね!しかもこれはレトルトではないニオイもしてるよ」


「さすがだなゆいちゃんは良く分かったね。今回は時短でレトルト使ったけどそこに隠し味で香辛料を追加とご飯はサフランライスだよ。そして、カレーならみんな大好きのカツも用意したよ」


「もうケー兄好き好き、カツカレー大好きだよ、ご飯は大盛りだと嬉しいな」


「ちゃんと多めに炊いてるから安心して」


「ゆいはいいわよね、まだまだいくらでも食べて大丈夫なんだから、私だってこんな料理思い切り食べたいけど食べ過ぎると大変なんだから」


「お姉ちゃんはそうだよね、食べ過ぎたらボボン・ボン・ボンだもんね」


「まだまだ若いんだからどんどん食べたらいいのよ、食べ過ぎたら動けばいいんだし」


「その動くのが大変なんです。激しい動きだと揺れて痛いし」と溢れんばかりの2つの山を手を組んで持ち上げて強調してくる。俺は流石に目に毒だったんでゴホッとわざと咳払いしてみる。


 あぅ~と顔を赤くして上目遣いで敬斗さんのエッチとつぶやいてくる。


 そんな英梨さんを見た二人はこれはチャンスとばかりにからかうようにケーくんエッチ〜と連呼してくる。


「そうか、二人はカレーいらないんだな、英梨散歩とかに付き合うから一緒にたくさん食べようか、英梨が笑顔で食べてくれる姿は見ていて嬉しくなるんだ」 


「ケー兄のそれは横暴だー我々もカレーを要求する。このニオイは食欲の暴力だー」とゆいちゃんと千鶴さんがギャーギャーー騒ぎ出す。この短い時間でどうすればそんなに仲良くなれるんだよ。


「分かった分かった。2人にもカレー出すから大人しくしてくれ。近所迷惑とか勘弁してくれ」


 んふー分かればいいのよと二人は手を合わせて喜びあっていた。


「敬斗さんごめんなさい、どうやらゆいは敬斗さんの家にお泊り出来ることに興奮しているようで」


「なんにもない家なんだけどな」


「そんなことないですよ、それにたぶん一番の目的は敬斗さんのご飯ですから。前回のオムライスにスープで敬斗さんの料理の虜になってしまったみたいで、言わずとも私も変わりないですが」


「そっか前回の料理気に入ってくれたなら今回のも気に入ってくれるかもな、とりあえずもう出来てるからご飯だけ盛ってもらっていいかな?」


「うん、もちろん手伝うよ。ほらゆいもみんなに飲み物用意して、千鶴さんはゆっくりしてくださいね。私たちの部屋の用意をする為に掃除頑張ってくれたんだから」


「それじゃお言葉に甘えようかしら」


 みんなでテキパキと用意してすぐにご飯の用意が出来る。いただきますと挨拶をして食べ始める。


「は〜♡ケー兄のオムライスもよかったけどこのカレーもまたたまらないね、お店で食べるような高いカレーみたいだよ」


「へー敬斗の料理久しぶりに食べたけどこれまた味わい深いカレーになってるわね」


「カレーは確かに美味しいんだけどなんだろ?私このカレー食べたことあるような?なんだっけなー」


「英梨さんは感じ取れたみたいだね、このカレーのベースなんだけどこの前持っていったスープを使ってるんだよ、色々具材入れて煮込んだから深い味わいになっていて色々使い勝手が良くてね」


「そうなんだ、本当カレーがいつもより美味しいよ。手が止まらなくてどうしよう、食べ過ぎちゃうよ」三人は、本当に美味しそうにカレーを、食べてくれた。

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