第23話

「お姉ちゃん、急いでるのは分かるけどもう少し落ち着こうよ、それとその下着はダメダメだよ。一つ屋根の下に暮らすんだよ。なにか、間違いがあっても大丈夫なように常に勝負していかなきゃ。


 せっかくのその目を引きつけるいいものを持ってるんだからーえいっ」


「きゃっちょっとゆ、ゆい急いでるのにだっダメだって」


「うわっ同じ女で妹ながらこれはちょっと引いちゃよ」


「わっ私のおっおっぴゃい痛っう〜変だった?」


「むしろこんな大きいのに垂れてないくせに指が吸い込まれるような柔らか一体どうしたらこんな風に育つのかな?背以外にもなにか取られてるものないの?」


「もう背が低いのに胸だけこんなに大きくなってるの気にしてるのに」


「私もお姉ちゃんみたいにちゃんとでかくなるかな?」


「いい!ゆいおっぱいはねほどほどがいいの、大きくて得することはあまりないからね、嫌でも見られるし、肩は凝るし、走ったら痛いし 似合う服探すの大変だし、何よりサイズアップするたびに高くなる、カワイイのが減るんだからね」


 お姉ちゃんの実感のこもった説得に私は頷くしか出来なかった。そんなこんなでなんとか荷物をまとめ二人でやっと敬斗さんの家へ向って歩きだした。ちなみに下着はカワイイの間違って買ってしまったセクシーなやつを2つずつ用意した。


 ちくしょうあの拓真とかいう弁護士のやろう意味のわからねえこといいやがってあの姉妹もあの母親の遺産もアイツラの保護者になる親戚の俺たちのもんなのにすでに正式な保護者がいるので俺たちは彼女達の幸せを見届けるようだと〜ふざけるな。

 あの女の父親が飛行機事故起こして居場所なくなった時に助けてやった恩を忘れやがって、迷惑かけられた分の慰謝料に保険金とこれからの俺たちの世話をする為にあの娘たちは俺たちのとこに来るべきなんだ。

 それをいきなり聞いたことのない保護者が現れやがって納得できるわけねーだろ。こーなったら直接会って俺が保護者なんだとあの甘ったれた頭に教えてやろうと思ったら二人で休みの夜に何処かへ出かけようとしている。一体どこに行くつもりなんだ。もしかして、いきなり現れた保護者って奴のところか?こうなったら跡を追いかけてその保護者とやらの正体を確かめてやる。


 トントンと肩を叩かれる、一体俺の邪魔をするやつはどこのどいつだ?今の俺はあの娘二人を追いかけるのに忙しいのに


「ちょっといいですか?この近辺に怪しい人がいると通報があってね、なにやらあちらの少女を見ていたようだけどちょっと話を聞かせてもらっていいかな?」


「いや、私はあの子たちの親戚で」


「親戚ねーそれなら話しかけにいけばいいだろうになんで監視するようなことを?」


「いや、それは、とにかく私は怪しいものじゃない」


「なるほど。とりあえず詳しくは署で聞かせてもらいますので同行願いますか?」


「くそっ私は本当に親戚なんだ、なにも悪いことはしていない」


「はいはい、それは署で聞くから早くパトカーに乗って」





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