第22話:サケってなに?。

「あのさ・・・ケチャップってほんとのところは何歳なんだ?」


「だから20歳だよ・・・」


「まだ未成年ってことはないよな・・・」


「今年のはじめに成人式したもん」


「ほ〜・・・日本と同じでそういうのはあるんだ・・・」

「そうか・・・じゃあ、大丈夫だな・・・酒」


「サケ?」


「サケってなに?」


「アルコール成分が入った飲み物で、飲んだらいい気持ちで酔っちゃうやつ」


「ああ・・・ベヴァンデラのことね」


「ケチャップの星じゃベヴァンデラって言うんだ、それを地球じゃあサケって

言うんだよ」

「そうか・・・ケチャップもう酒、飲めるってことでじゃ〜パーっと飲みに

行くか・・・」


俺とケチャップのそばに来ていたザッハトルテとミルフィーユ。


「いいですな・・・」

「私どもも、ご一緒させていただきましょう、なあミルフィーユ?」


「はい、ザッハトルテ様」


「げげっ、いつの間に・・・油断も隙もないな」


「外飲みの話でございましょ?」

「ベヴァンデラは久しぶりですからな・・・さっそく繰り出しましょう」


「つうかさ・・・ミルフィーユは成人してるのか?」


「立派に成人しておりますよ・・・まだ童貞ではありますが・・・」


「ザッハトルテ、なに勝手なこと言ってるの?」

「今夜はダメだよ・・・」


「え?どうしてでしょう?」

「夕方ですし・・・飲みにでかけるには丁度いいではありませんか?」


「朝でも日中でも夕方でも、夜中でも、今日はダメなの?」


「なんでダメなのか理由がはっきりしませんと納得いたしかねますな・・・ 」


「バカ・・・今夜はケイスケとエッチするからだよ」


「あ・・・なるほど・・・さようで・・・」

「それは、いたしかたありませんな」

「血を吸う時期にさしかかっておりましたか?・・・失礼いたしました」


「そういうことみたいだからよ、ザッハトルテさん」

「飲みに行くのは明日だな・・・明日でよけりゃ、俺の知ってる居酒屋に

連れってやるよ・・・それでいいだろ? 」


「御意」


ってことで、エッチはたしかまだ6日ぐらい先の話なのに、いつの間にか

今日ってケチャップに決められてるし・・・また血を吸われるのかな。

なんかそれをどこかで期待してる俺がいる・・・。


なんとかトマトジューズだけで我慢してくれないかな〜。


最近はケチャップと一緒に風呂にも入ってる。

ケチャップが、どうしても一緒に入るって聞かないからな・・・。


「ひとりで風呂に入ったほうが、ゆっくりできるだろ?」


「イヤなの・・・ケイスケと一緒に入りたいの・・・」

「ケイスケはイヤなの?」


「そんなことはないけど・・・・ピチピチギャルのスッポンポン見れるしな・・・」


「スケベ・・・いい方がいやらしい・・・」


ケチャップの体はプリプリしている・・・およそダイエットなんてものには

興味がないらしい。

俺は激ヤセなんて女より、それなりに肉付きのいい女のほうがいい。

だいいち健康的でいい。


まあ、俺の理想の女だし・・・あたりまえか。


まあ、ケチャップは飯もそんなに食わないけど、かと言って痩せたりはしない。

それは、血を吸うことと関係してるのかもしれない。

血さえ吸ってれば、充分栄養は取れてるんだろう。


いったいケチャップは血を吸わないでどのくらい体が持つんだろう?

もし誰も血を吸わせてくれる人がいなかったらケチャップは死ぬのか?


無人島でひとりになったら最悪だな。

核戦争とか起きて、この地球にケチャップしか生き残らなかったら・・・。

ほんっと、バカみたいな俺の妄想・・・。


それよりも俺はケチャップがいるかぎり一生他の女とは恋愛できないのか?

それって、めちゃもったいなくないか?

って、いかんいかん・・・浮気なんかしたら血、全部吸われる。


風呂から上がったケチャップはふつうにトマトジュースを飲んでいた。


「あれだけトマトジュース嫌がってたのに、飲んでんじゃん」


それもすっぽんぽんで・・・腰に手を当てて・・・。

もっこりの部分のわずかに生えたお毛々が可愛い。

まあパジャマ着たって、すぐ脱ぐんだから意味ないけどな。


で、トマトジュースを飲んだケチャップは迷わず二階の俺の部屋のベッドへ。

振り向きざま俺に向かって、エロ〜い仕草で髪をかきあげた。

今夜も寝かせてもらえない夜がはじまるのか・・・。


つづく。



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