第19話:居座る元老院と執事。
「申し訳ありませんが、地球人にとってありえないかもしれませんが
姫様にとっては真剣ですからそこんところはよろしくお願いしますね」
「はあ・・・分かってますよ・・・充分ね」
「ところで、つかぬことをお伺いしますけど、あんた方もスライム星人
なんですね」
「そうですけど?なにか?」
「最近、なりすましとかザギが大いから・・・
「なるほど・・・しかし私とミルフィーユは本当のスライも星人です」
「信じていただくしかありませんけど・・・」
「ってことで早速、陛下にご報告しておきませんとな」
「あのケチャップは連れ戻されるんですか?」
「まあ、たぶん大丈夫でしょう・・・姫様は特にお世継ぎという立場では
ございませんからね・・・そういう意味では自由ですから・・・」
「は〜そうなんだ・・・よかった・・・」
「姫様は陛下の30番目のお子様ですからな・・・世継ぎからは外れておられる
のです」
「30番目?・・・ケチャップの親父って30人も子供がいるのか?」
「ま・・・国を預かる者としては常識ですな・・・そんなことは」
「かく言う私も、子供は10人おりますよ」
「一夫多妻ってわけじゃないんだろ?」
「一夫一婦制ですよ・・・他にお付き合いしてる女性がいるだけです」
「浮気してんじゃん・・・」
「我々の星では、そんなのは浮気なんて言わないんです、子孫を少しでも
多く残すことの方が優先事項・・・大事ですからな・・・」
「ふ〜ん戦国時代の侍みたいだな・・・」
「お待たせ・・・」
ケチャップが服を着て2階から降りてきた。
「で・・・ザッハトルテ、なんでおまえがここにいるの?」
「王様のご命令で姫様のご様子をお伺いにはせ参じました次第です」
「来なくていいのに・・・うまくやってるんだから心配ないから」
「誰に変身したんだか・・・そのむさ苦しい顔、見たくないしケイスケとの
ヤラしいい暮らしを邪魔しないでくれる?」
「おまけにミルフィーユまで引き連れて・・・」
「ハ〜イ・・・ミルフィーユ、元気?」
「はい、姫様・・・元気ですっ」
「ミルフィーユ・・・彼女できた?」
「あ〜そのような甲斐性も暇もなくて・・・」
「ザッハトルテになんかくっついてたら一生彼女できないわよ」
「姫・・・なんてこと言うんんです、失礼な・・・ミルフィーユの面倒はちゃんと
見ておりますよ・・・」
「とにかく私はケイスケとうまくやってるから・・・とっとと帰って、お父様に
そう伝えて・・・」
「そうはいきません・・・私どももしばらくここにお邪魔させていただくつもりで
来てますから・・・」
「おいおい・・・あんたら、ここに居座ろうって言うのか?」
「正直言いますと私、毎日城勤めで実に退屈してたんでございますよ、ケイスケ殿
ここは環境が変わって、なかなか面白くて楽しそうじゃないですか・・・
なあ、ミルフィーユ?」
「そうですね・・・姫様の裸も見れましたし・・・普通ならありえないことです」
「バーカ、むっつりスケベのミルフィーユ・・・スライモ以外の種族の裸に
なんか興味あるんだ・・・まあ、あれは不意を突かれたからdし・・・だからもう
今後は期待しないほうがいいよ」
「ケチャップが無防備なんだよ」
「だってケイスケしかいないって思ってるんじゃん・・・こいつらがいるなんて
思ってなかったし・・・」
つづく。
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