第18話:ザッハトルテにミルフィーユ。

俺の家に元老院ザッハトルテとかっておっさんと執事のミルフィーユとか

って言う兄ちゃんが訪ねてきて、ずけずけと室内に上がり込んできた。


「ほほう・・・なかなかのお住まいですな・・・狭いですけど」


「狭くて悪かったな・・・あんたら城かなんかに住んでるんだろうから

ここはさぞかし狭く感じるだろうよ・・・」


「ま、そんなことは置いといて・・・早速ですが、姫様はどこです?」


「ああ、王女様?・・・」

「ケチャップが姫ってな〜・・・未だに信じられないわ・・・」


「呼び捨てはやめなさいって言ってるでしょ、学習能力のない人ですね」


「あのね・・・今日まで普通にケチャップって呼んでるのに今更、王女様とか

姫なんて呼べるわけないだろ・・・」

「なんで自分の彼女を姫って呼ばなきゃならないんだよ」


「彼女?・・・あなた方もうそんな関係になってるんですか?」


俺がなかなか上がって来ないと思ってケチャップが二階から降りてきた。


「ケイスケ・・・遅いよ、何してるの?」


「おいおいケチャップ・・・やばいよ・・・パンツくらい履けよ」


「姫?・・・姫ですか?・・・なんて格好してるんですか?」


「キャッ・・・誰?・・・誰よ・・・スケベ〜」


ケチャップはそう言っておっぱいを隠して後ろを向いた。


「お〜可愛いお尻・・・ではなくて・・・私、ザッハトルテですよ、姫」


「はあ?・・・ザッハトルテ?・・・なにその格好って言うか変なおじさん」


「郷に入っては剛に従えと申しますでしょ、人間の化けておるのです」

「姫も人間になっておられるではありませんか?」


「人間とスライモだとエッチできないってケイスケが言うから・・・」


「はあ、エッチねえ・・・それより何か着たほうがいいんじゃないですか」

「まあ、スライモの時から裸ですけど・・・」


「ちょ、ちょっと待って・・・服着て来るから・・・」


そう言ってケチャップはまた二階へ上がっていった。


「ケイスケ殿、姫様はいつもあのような格好で部屋をうろうろしてるのですか?」


「あ〜いや、たまたまね・・・さっきまで寝てたから・・・」


「そうなんですね、あのご様子なら姫様はリラックスして生活してるようですが」

「ところでケイスケ殿、姫様があなたの彼女ってことは・・・異種交流はうまく

行ってるってことでしょうか?」


「はあ・・・今んところ・・・」


「ってことはセックスも済んでるってことですな」


「まあ・・・でもスライモとはセックスできないから、俺の理想の女の子に

なってくれてるわけ・・・」


「スライモ星人は変身能力に特化した種族ですからね」

「まあ、姫様はもともとそういう友好関係を結ぶために外界へ交流を求めて

この地球へ来たわけですから・・・」


「そうなの?ケチャップの交流って違う星の種族とセックスすることなのか?」

「なんで同族のスライムじゃダメなんだよ・・・そっちのほう面倒ないんじゃ

ないか?」


「私もそう思うますけど・・・姫様はお子様の時から変わってるんですよ」


つづく。



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