第13話:買い物の最中にエッチの話。
ああ、たしかに・・・俺は完全にケチャップに恋しちゃってるよな。
元、スライモなのに・・・。
ケチャップは何か気になったものが見つかるとすぐに、つないだ手を離そう
とする。
「ケチャップ・・・迷子になったらダメだから・・・手は離さない・・・いい?」
「こんなところで行方が分からなくなったら探すのめんどうだからな」
「私と手繋いでいたいの?」
「ケイスケ、お買い物しながらエッチなこと考えてるでしょ?」
「私とエッチしたいんでしょ?」
「お〜い・・・声が大きい〜ぞ〜・・・」
「そんなことここで言うなよ・・・・言うなら家に帰ってから言えよ」
「いいじゃん、別に・・・隠すことじゃないし・・・私の星なら、そんなのは
普通の行為だよ・・・なにこそこそしなきゃいけないの? 」
「お互いが恋人って認め合ったら即エッチでしょ」
「俺の星とケチャップの星じゃそこんとこ微妙にズレがあるんだよ」
「俺の星じゃ恋人から即エッチってことにはならないの・・・」
「そんなのおかしいよケイスケと私は遅いくらいだよ」
「ケイスケが私とエッチしたいって、なかなか言わないから・・・でもさ、
ケイスケが私を見る目で分かるもん・・・この人は私とエッチしたいんだろう
なって・・・」
「え?俺、そんなに女に飢えてるような目してるか?」
「してるね・・・私を犯しまくりたいって目してるもん」
「え〜それはマズいな・・・考えないと・・・」
この場合はケチャップが言ってることが正しくてめっちゃ納得だった。
「でもな・・・なんかさ、ひっかかてるんだよな・・・ケチャップが俺の彼女
になってくれた理由がさ・・・血、吸わせてもらう代わりにエッチって・・・ 」
「まだそんなことに、こだわってるの?」
「私、ちゃんとケイスケのこと認めてるよ・・・ちゃんとした気持ちで愛してるよ」
「エッチしたいって思ってるもん、血吸うとか吸わないとかじゃなくて・・・」
「エッチしたら、私がどれだけケイスケのことが好きか分かるよ・・・」
「お買い物から帰ったら、さっそくエッチしようよ」
「だから・・・声がデカいって・・・」
「地球人は臭いモノには蓋をしろって人種だからな・・・」
「性に関しては俺たちの星はかなり遅れてるんだよ・・・恋人同士の大切な
コミニュケーションなのにな 」
「まあ、こんなところで性について語ってもしょうがないけど・・・俺たち
買い物に来てるんだから買うものカートに入れたしレジへ行くぞ 」
俺がレジで支払いをしてる間・・・ケチャップは商品台に並べられたスイーツ
を物色していた。
(やっぱり女の子だな・・・色気より食い気か・・・)
(元スライモでも・・・あ、ケチャップがスライモだって思い出すのやめよう)
あと俺がケチャップに内緒で買ったもの・・・それは?何かって言うと・・・
レバーとトマトジュース・・・そうトマトジュース。
鉄分大切だもんな人間でも・・・バンパイアでも・・・。
つづく。
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