第6話:ちゃんと穴があるよ。
「はい、分かった、ケイスケの最後の理想の女の子ね」
「そうだけあって可愛いじゃない?」
「じゃ〜この子にカムフラージュするね」
圭介の鼻からケチャップの一部が本体に戻ると彼女の体がウネウネ動き始めた。
その様子を見ていたら、見る間に人間の形になっていった。
ケチャップが完全に人間の女の子になったのを見て圭介はビビった。
「いやいや・・・マズいって・・・いきなりそれ?・・・刺激強すぎだよ」
「あはは、もともと裸だからね・・・スライムは服なんか着ないから・・・」
ケチャップはスライムから俺の理想の女になった。
だけど、すっぽんぽんじゃないかよ・・・スライムの時とは違うんだから・・・。
「ケイスケ、理想の女の子抱きたいでしょ?」
そう言ってケチャップは俺をハグしようと近寄ってきた。
「ダメダメダメ・・・」
俺は慌ててケチャップを避けて洋服ダンスからTシャツとカーゴパンツを
出してケチャップに渡してやった。
「俺的にはそのままハグさせてもらえることには、なんの異議も抵抗もない
けど、だけどそんなことしたら我慢できなくなりそうだよ」
「ケチャップはもう人間の女なんだからエッチできちゃうだろ?」
「服を脱がす必要ないんだから・・・したかったらしてもいいよ、私公認
ってことにしといてあげるから・・・」
「しなくていいよ」
「俺の下半身はすぐにでもスタンバイできるけど心の準備がまだできてないの」
ケチャップはまじ俺の理想の女だから、そりゃおっぱいだってデカイし体も
ナイスバディ・・・意外と肉感的だし・・・たまんないよね。
「あのさ、独り身の男にはやっぱり刺激が強すぎるから・・・頼むから今、
渡した服着てくれる?」
ケチャップはしぶしぶ俺が出してやった服を着た。
服を着たら、正面からまともに見れるようになった。
「顔は理想の女の子と同じだけど、なんでか髪が青くて耳が尖ってるのは
意味不明なんだけど・・・」
「バグってますかね・・・」
「なんで耳が尖ってるのかな?」
「ケイスケの脳の中にエルフの子がいたから、耳はその子からのサプライズ」
「ケイスケ、これで好きなだけ私にワイセツなこともできちゃうよ」
「まじ異星人との交流だね」
「ワイセツってなあ・・・そうだな、たった今から俺の私生活が変わりそうだわ」
「俺としても、スライムでいてくれるよりは今のケチャップのほうが生きてる
ことに意味が見出せそうな気がする」
「トンネルの向こうに明かりさえ見えてきたわ」
「大袈裟ね・・・この姿が嫌になったら、すぐスライムに戻ってあげるからね」
「戻らなくていい・・・一生戻らなくていい」
「このほうがよかったって正直思ってる?ケイスケ」
「思ってる、思ってる」
「無表情なスライムとのコミュニケーションより絶対、楽しそうだもん」
「しかもエッチできるかできないかってのは大きな違いだからな」
「スライムでも私女だよ、ちゃんと穴があるからセックスできちゃうよ」
「あのね、穴がありゃいいってもんじゃないの・・」
「どっちにしても遠慮しとく・・・スラウムとエッチしてる姿なんて想像したく
ないから・・・」
「絵に描いてみろよ・・・外国の風刺画みたいになるだろ?」
「失礼だよ・・・これでも国賓なんだからね、大事にしてよ、まじで」
元カノと終わってた俺の恋愛バロメーターが一気に上昇しはじめた。
異星人の彼女?ってのもいいかも・・・もし、彼女になったらの話だけど・・・。
スライムじゃなくて今のケチャップとだけどね・・・。
つづく。
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