第3話

愛梨は12歳でデビューしている。

小学生演歌歌手と言う事で、歌番組はもちろんバラエティにも引っ張りダコになった。

こうして愛梨の歌は売れ、あちこちのステージからオファーが殺到した。

修学旅行が終わってのデビューだったが、デビュー後は殆ど学校にも行けずに家庭教師をつけて勉強になった。

愛梨が歌えばその歌声に沢山の人が酔いしれていた。


愛梨は歌を歌っていた。

場所は移動中の車の中である。

超過密スケジュールの中にも、必ず歌のレッスンの時間は入れている。

マネージャーの逸見昌也はそれを聴きながら車を運転している。

それだけではない。

テレビ局の控室でも必ず歌を歌っている。

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